◇ 85 : いつもと違う朝 ページ36
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いつもより早起きをして、いつもより多くお弁当を作って、赤いリップを塗っていつもより少しだけ頑張って。時間になれば、家を出て待っている彼のもとに向かう。
「 伊藤くん！」
「 さっちゃん！おはよう 」
「 おはよう〜 」
「 じゃあ行こっか 」
はい、と言って差し出された手を、頬が緩みまくりながらもぎゅっと握るA。伊藤も同じように握り返してくれて、繋いだ手をゆらゆらと揺らしながら、2人で笑い合いながら登校する。いつもと違う朝にAの気分は最高潮だった。
伊藤と手を繋いで登校するAを見た生徒たちは、驚いたように2人を見ており、中には羨む人や膝から崩れ落ちる人、泣き出す人までいた。
「 あ、三ちゃーん！ 」
「 あーー来んな来んな来んな来んな！！ 」
「 朝からうるせーな 」
「 あぁ … 俺のA … 」
「 お前のじゃねェ！触んな！ 」
「 ひぇぇっ！ちょっとー、あんたの彼氏怖いんですけど 」
「 あはは、ごめんね三ちゃん 」
「 ねぇそれはどんな意味でのごめんなの？ねぇ 」
可哀想な目で言い寄って来る三橋を笑いながら受け流すA。伊藤はそんな三橋を「 近いって 」と言いながら押し返し、三橋はそんな伊藤をビーバー顏で睨みつけた。そんなところに、登校してきた佐川がやって来る。
「 ちょちょ！三橋さん！さっちゃんと伊藤さんが手繋ぎながら学校来たって噂立ってるんすけ … えぇぇ！！ 」
「 見ろよ佐川 … 高嶺の花はウニを選びやがったぜ … 」
「 ウニっていうなウニって 」
「 さっちゃん … よかったっすねぇ〜！！ 」
「 え？佐川知ってたの？ 」
「 知ってるもなにも相談受けてたんすよ！ 」
「「 えぇぇぇ？！ 」」
「 それが1番驚きなんですけど 」
驚いた顔で佐川を見つめる伊藤と三橋とは対照的に、佐川とニコニコと笑い合うA。さらにそこに理子がやってきて、もうすでに泣きそうな顔をしていた。
「 A〜おめでとう〜！ 」
「 理子〜！ありがとう！ 」
「 伊藤ちゃん！A泣かせたら許さないからね？ 」
「 任せてよ 」
「 三ちゃん、次は三ちゃんの番だね 」
「 ばっ、うるせぇな！余計なお世話だっつーの！ 」
目に見えてわかるように慌てる三橋を見て、ケラケラと笑うA。そんな三橋に「 三ちゃん好きな子いるの？ 」と問いただす理子を見て、早く理子も幸せになってほしいなと願うAであった。
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美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月6日 18時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 優衣さん» めちゃくちゃ恥ずかしい間違いをしていたようで自分でも笑ってしまいました…、(笑) ご指摘ありがとうございます！頑張ります^^ (2018年12月30日 21時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - 主人公の父から目をそらさずに、、が主人公の乳から目をそらさずにになってて思わず笑ってしまいました笑 更新楽しみにしています！ (2018年12月30日 21時) (レス) id: 6aecb5f766 (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます！ついにゴールインしました〜！なるべくたくさん入れていこうと思っています！宜しくお願いします^^ (2018年12月30日 14時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
優衣(プロフ) - ついにゴールインですね！笑 伊藤くんと京ちゃんみたいなベタベタな絡みが見たいです)^o^( (2018年12月28日 0時) (レス) id: 6aecb5f766 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月21日 0時
