◇ 10 : 深まる友情 ページ10
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自分が助けたのに抱きついてもらえなかったことに癇癪を起こした三橋くんは、机の上にあった粉をそこら順にまき散らす。
しまいには気を失ったヤクザに「 僕の名前は、石橋です 」と自己紹介をし始め、伊藤もそれに乗り「 吉村です 」と名乗った。
そんな彼らをよそに京子がAに向かって抱きつく。
「 A！！ 」
「 っわ、京ちゃん〜無事でよかったぁ 」
「 あんたこそだよ、どうしてあんな無茶したんだよ 」
「 … だって、京ちゃん前に私のこと助けてくれたでしょ？だから今回は私が京ちゃんのこと助けたかったの 」
「 A … 」
Aの想いに感動した京子は、一旦離した身体をもう一度抱きしめる。自分よりも少し背の低い京子の髪の毛が首元にあたり、少しくすぐったそうにするA。
2人の友情が、さらに深まった瞬間であった。
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帰り道、伊藤を両脇で支えながら歩く三橋とA。
「 … ありがとな 」
「 う、うわー！うわぁー！！ 」
「 わっ、！ 」
「 って！バカお前っ
Aちゃんごめん、大丈夫？ 」
「 だ、大丈夫！あはは、」
「 みて、鳥肌立った鳥肌
あの串焼きにしたら美味しそうなやつぅ 」
お礼を言いだした伊藤に対して気持ち悪がった三橋が伊藤の腕を跳ね除け肩を押す。そのせいで伊藤がAの方によろけ、距離がさらに近くなったことに戸惑い顔が思い切り引きつってしまうA。
そんなところに、チンピラが4人ほどやってくる。
彼らは三橋と伊藤に勝負を仕掛けてきていた。
「 ねぇ、見たらわからないの？怪我してるでしょ？ 」
『 あ？知らねーよそんなの
てか嬢ちゃん美人だねぇ、俺の女にならない？ 』
「 気の利かない人の女になんかなりたくないわ 」
『 んだとゴルァ！ 』
「 やめなさい！！ 」
伊藤を守るように前に立ちはだかったAに対し
殴りかかろうとしてきた男たちを澄んだ声が止める。
振り返った先には、同じ軟高の制服を着た女の子が立っていて、近づいてきたと思ったら、次々とその男たちを倒して行った。
「「 か、カッコいい … 」」
「 理子！ 」
「 あらAじゃない！丁度いいわ、一緒に帰りましょ！ 」
「 うん！あ、2人ともまた明日！伊藤くんお大事に！ 」
「 え、あ、ありがとう！ 」
「 えAちゃん俺は？！ 」
チンピラ4人を倒したのは、Aの親友で
軟葉高校2年5組の赤坂理子であった。
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◇ 11 : 理子のお願い→←◇ 9 : ヒーローは遅れてやってくる
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
