◇ 46 : 初めての無視 ページ46
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次の日の朝。伊藤に怒鳴ってしまったことに対しての罪悪感が抜けず全く眠れなかったAは、重たい体をなんとか動かしながら学校に向かう。
すれ違う生徒に挨拶をされ、いつものように返すが何処か顔が引きつっており、いつもと違う様子に周りの生徒も心配をしていた。
「 さっちゃーーん！おはようございます！ 」
「 … あ、佐川くんおはよう 」
「 あれ、なんかありました？ 」
「 ううん、大丈夫だよ 」
教室に入ろうとした時、後ろから元気良くやって来た佐川に対し、力なく笑うA。そんなAを見て心配そうにする佐川だが、Aがすぐに「 大丈夫だって！ 」と肩を叩いてきたので直ぐにいつもの調子に戻った。
「 あ、そうだ！俺今日の放課後東京行くんすけど、 」
「 東京？何しに行くの？ 」
「 クリームソーダって言うヤンキーショップがあるらしいんすよ！それが人気みたいで！ 」
「 へぇ〜そうなんだ！ 」
「 なんでお土産買ってきますね！楽しみにしててください！ 」
「 え〜いいの？ありがとう佐川くん！ 」
「 はいっ！♡ 」
デレッデレの返事をした佐川に微笑みながら一緒に教室に入る。前に向き直れば、もう既にツンツン頭の伊藤が目の前にいて、目が合ったAは思わず挨拶をしそうになってしまったが我慢して、何か言いたそうな顔をしている伊藤を通り過ぎ三橋の元に向かった。
「 … あ、あの、さっちゃ、」
「 さーんちゃん！おはよ！ 」
「 ん？おーA！どうしたどうした 」
「 あのね、今日三ちゃんにお弁当作ってきたの 」
「 え、俺に？まさかお前 … ははっ、困ったなぁ
ついにAも俺の彼女に ____ 」
「 間に合ってまーす 」
「 おいーわかってたけどおいー 」
同じように昨日あの場にいた三橋だが、特に気まずい様子はなく、いつものように接してくれている。伊藤のことを初めて無視してしまい少し暗い顔をしたAに、三橋は言葉を続ける。
「 なぁ、今日放課後暇？ 」
「 うん、暇だけど？ 」
「 じゃあそのまま空けといて 」
「 えーなに！まさかデート？ 」
「 ばぁーか、誰がお前となんかデートするか！ 」
「 あ〜そっか、三ちゃんは理子だも「 お前黙れ？ 」
ガバッと口を塞いできた三橋に対して暴れるAだが、その表情は心なしか少し楽しそうで。伊藤はそんな2人のやり取りを見て、複雑な気持ちで胸がいっぱいだった。
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
