◇ 40 : 乙女の恋心 ページ40
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あのまま三橋の症状はどんどんと悪化していき、椋木の授業中には机に突っ伏してしまっていた。近づいて気付いた椋木が「 三橋ぃ！どうしたぁ！！ 」と叫ぶと、三橋はすっと立って椋木に質問をした。
「 あ、よかった生きてたやった 」
「 …… せんせ？ 」
「 なにっ 」
「 人は … どうして人を好きになるのですか … ？ 」
「 ぶっ、ゲホッ！！ 」
『 Aちゃん？！大丈夫？！ 』
「 だ、大丈夫大丈夫、」
突然の三橋の言葉に思わずむせてしまったA。そんなAを見て隣の席の子が心配をしてくれるが、あははと苦笑いしながら大丈夫だと答えた。
三橋の質問に対して、授業を中止して説明をし出した椋木。「 人という字は〜 … 」などと、質問とはだいぶかけ離れたような感じのする説明をしており、挙げ句の果てには三橋は教室を出て行ってしまった。
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放課後、今日は理子と買い物に行く予定があったので急いで玄関から出て行くA。何やら伊藤に向かって「 振られった〜♪ 」などとおちょくるように踊っている三橋の横を通ると、三橋が理子たちのことを呼び止めた。
「 おい理子、A帰るぞ 」
「 … ごめんね、今日はAと買い物に行くの。… ふんっ 」
「 ちょっと理子 … ！
ごめんね三ちゃん伊藤くん、また明日！ 」
「 また明日！ 」
「 … なんなんだ？あいつ 」
走り去って行くAたちに手を上げて答える伊藤だが、三橋は理子の不機嫌そうな態度に首をかしげる。それに対し伊藤は「 お前今井と張るバカだな 」と言うが、それでもなお三橋は理解していない様子だった、
「 もう理子 … あんな態度とっていいの？ 」
「 いいのよ、わかってくれないんだから 」
「 三ちゃん、ただでさえバカなんだから
言わなきゃわかってくれないよ？ 」
「 私のことはいいの！それよりAよ！ 」
「 え、私？ 」
「 伊藤ちゃん、このままでいいの？ 」
理子のその言葉に、言っていないのにと目を丸くするAだったが、理子に「 見てればわかる 」と言いわれて慌てて両手で顔を覆う。
そんなにわかりやすいのだろうか。
前も三橋に見抜かれてしまったことがある。
理子にバレたからにはとことん相談出来ると思い、Aは恥ずかしいと思いながらも少し心が軽くなった気がした。
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
