◇ 28 : 京子の猫かぶり ページ28
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「 なに女に手ぇ出そうとしてんだよ！
ダセェことやってんじゃねぇよ 」
「 き、京ちゃん …！ 」
「 なになにぃ〜マブいお姉さんじゃんかぁ 」
京子に振り向いた相良は、Aの肩を離して京子の方へと向かって行く。Aは痛む肩を抑えながら、お腹を抑えて蹲る男の子の側に駆け寄る。
一方で京子は、挑発されキレた開久の生徒が殴りかかってくるのを漫画を使いながらどんどん倒して行く。
「 お前、もしかして成蘭の番張ってる早川京子？ 」
「 … んだよ、てめェも殴られてぇのかよ！ 」
「 っ京ちゃん！ 」
京子が相良に向かって振りかざした拳はいとも簡単に止められてしまい、掴んだままその腕を下ろして行く。すると後ろの方から突然「 …… 京ちゃん？ 」という聞き慣れた声が聞こえた。
「 伊藤くん … ！ 」
「 さっちゃんも？！ … 何、してるの？ 」
「 … わかんなぁい。なんかぁ、怖い人達が急にぃ … 」
駆け寄ってきたのが伊藤だとわかった瞬間、普段からは考えられないような猫撫で声で話し始めた京子。そんな京子を見て、座り込むAはもちろん、京子の腕を掴む相良までもが唖然としていた。
伊藤は周りを見渡し倒れてる男達を見て「 え、こいつらは？ 」と聞くが、京子は変わらず「 知らなぁい 」と言う。
「 知らない？ 」
「 うん、なんで倒れてるのか …… あ、Aがやっつけたの！ 」
「 へっ？京ちゃん？！ 」
「 え、さっちゃんが？ 」
「 そ、そんなわけないじゃない！
えーっと、あ、この子！この子がやった！ 」
「 … へぇ〜、お前弱そうなのにやるなぁ 」
「 いや … 僕じゃないっす、そこのスケバンが、」
そう言って男の子が京子のことを指すと、般若のような顔をして男の子のことを睨みつける京子。それを見たAは思わず「 ひぃっ！ 」と声を上げてしまい咄嗟に口元を隠し、男の子に関しては怯んで「 … 僕がやりました、」と言ってしまっていた。
そんなAたちを他所に、京子は伊藤に向かって相変わらず猫なで声を出していて、最後には泣き出してしまった。もちろん目に見えてわかる嘘泣きだが。
「 京ちゃん京ちゃん京ちゃん！泣かない泣かない泣かないでもう〜 … 怖かったね？もう大丈夫だからね 」
「 うんっ 」
その光景を見ていられなくなったAは、2人から目線を逸らしで、痛む肩と胸を抑えながらこっそりと涙を流した。
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
