◇ 27 : 救世主 ページ27
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理子が三橋を尾行している頃、一方でAは家路を歩いていると、通り掛かった路地裏で何やら灰色の制服を見にまとった男達が、何やら1人の男に集っているのが視界に入る。
その子は軟高の制服を着ていて、「 三橋と伊藤知ってんだろ？」と言い寄られていた。知らないと言った彼が殴られているのを見たAは、咄嗟にそちらに足を向けていた。
「 ちょっと！やめなさいよ！ 」
『 あ？何だ？てめェ 』
「 うちの高校の子に何するの？！ 」
『 てめェ軟高かぁ？ 』
「 おいおい、よく見たらマブいじゃねえかよ 」
蹲る男子生徒の前に立ちはだかるA。そんなAに、ニヤリと笑いながら三橋よりも色の薄い金髪頭の男が近づいてくる。
『 相良さん、もしかしてそいつじゃないっすか？ 』
「 …… おいお前 」
「 っ 、何よ！ 」
「 三橋と伊藤って知ってるか？ 」
「 … 知らないわ 」
金髪男にそう聞かれたAだったが、ここは知らないふりをした方がいいと考えそう言った。そんなAに “ 相良 ” という男は、ふっと鼻で笑いながらまた近づいて行った。
「 知らねぇ筈がねぇよなぁ！“ マブい姉ちゃん ” よぉ！ 」
「 いっ、！！ 」
相良はAの右肩を掴み、そう叫びながらAをそのまま後ろの壁に押し付ける。抜け出そうと必至に抵抗したが、“ 狂犬 ” と呼ばれる彼の力に敵うはずもなく、掴まれた右肩がギリギリと痛む。
「 痛いっ、離してっ、！ 」
「 自分から突っかかってきたくせに離せ？
… っは、笑わせてくれんねぇ？ 」
「 … っ、！ 」
『 おい姉ちゃん、大人しく吐いた方が身のためだぜ？ 』
「 … っだから、知らないって言ってるでしょ！ 」
『 あぁ？嘘ついてんじゃねぇこんのクソアマが！！ 』
殴りかかろうとして来た開久の生徒に思わず目を瞑るが、痛みはなく代わりに人が倒れるような音が聞こえた。ゆっくり目を開けるとそこには分厚い漫画を持った京子が立っており、その漫画で男を倒したのだとわかる。
伊藤との待ち合わせ場所に行く途中、たまたま通りかかった京子は、Aが絡まれてるのを見つけて駆けつけてくれたのだ。
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
