◇ 15 : 女の傷は男の敵 ページ15
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あっという間にあたりは卵だらけになり、残り1人となった時にその1人が理子の腕を掴み、三橋に向かってドスを向けた。
「 理子！ 」
「 ど、ドス … 」
「 や、やめてー！離してー！ 」
三橋はすかさずドスを持っていたチンピラを蹴り飛ばし、理子の腕を掴んで助け出し、おまけに側にいたAの腕も掴んで外へと逃げ出して行った。
「 ありがとう、助かったわ。…… 実を言うと、」
「 あぁ、女子を助けるのは男として当然だよ … ふっふっふ … とでも言うと思ったかぁ！俺はお前がだぁいっ嫌いなのさぁ！だからお前をぶっとばぁす！ 」
「 み、三橋くん？やめっ、」
理子に向かって拳を振りかざした三橋を止めようとしたAだったが、その前に三橋が誰かによって顔面を横から蹴り飛ばされる。
蹴った人の方を見るとそこには伊藤がいて、「 ごめんね理子ちゃん 」と申し訳なさそうに謝っていた。三橋は伊藤に蹴られてビクビクと痙攣しながら倒れている。
「 ごめんね！伊藤くん、実はこれ … 」
「 あれ？手怪我してんじゃん 」
「 あぁ … 逃げる時にドス触っちゃって
切れるはずじゃないんだけどなぁ … ？ 」
「 消毒しなきゃ理子！ 」
「 待って、Aちゃん 」
「 へ？… い、伊藤くん？ 」
Aを呼び止めると、Aの方へと手を伸ばす伊藤。突然のことに思わず一歩下がってしまうが、そのまま伊藤の手がAの頬に触れた。それと同時に、ピリッとした感覚がAの頬を襲い、Aは思わず片目を瞑ってしまう。
先程のドスがいつのまにか頬にあたり
かすり傷が出来てしまっていたのだ。
「 … ちょっと忘れもんしちまったから取りに行ってくる 」
「 俺も 」
「 伊藤くん？！ 」
「 ちょっと三橋くん待って！ 」
「 どうしよう理子 … 2人とも本気で怒ってた … 」
「 と、取り敢えず止めなきゃ！ 」
再びチンピラの元に向かって行った2人の後を急いで追いかけると、そこにはブルーシートの下敷きになったチンピラたちをパイプで殴る三橋とひたすら蹴って踏み続ける伊藤の姿が。
「 やめて！三橋くんやめたげてー！ 」
「 伊藤くん！そんなに踏んづけちゃだめー！ 」
「 女を傷つけるやつは許さねぇぇ！ 」
「 Aちゃんの可愛い顔に傷つけてんじゃねぇ！ 」
Aと理子は慌てて止めに入るが
完全に頭に血が上っている2人は全く聞く耳を持たなかった。
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◇ 16 : おびき寄せた理由→←◇ 14 : 1番の卑怯者
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
