◇ 11 : 理子のお願い ページ11
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三橋と伊藤に別れを告げ、理子の隣を歩いているとちょうど買い物終わりの理子の父、哲夫と遭遇する。
「 おぉ理子、何かあったか 」
「 ううん何も？ 」
「 パパさんこんばんは！ 」
「 おやおやこれは我が愛娘Aちゃんじゃないか良いところに来たねうちでご飯食べていかないかい？ 」
「 え〜！良いんですか？！ 」
「 あぁ、お父さん今日はペペロンチーノを作ろうと思う 」
「 えぇ？作れるの？ 」なんて心配する理子と、当たり前のように「 作れない。それが何であるかも知らない 」と平然と答える哲夫のやりとりを見て思わず笑みが溢れるA。
理子とは幼い頃からの仲であり、昔からこうやって赤坂家にお邪魔してご飯を共にすることはよくあった。
「 さぁどうぞお食べなさい 」
「 いただきまぁす 」
哲夫の作ったペペロンチーノ(仮)に特に突っ込む様子もなく食べ進めて行くA。見た目はともかくこれがまた意外と美味しいのだ。意外と。
理子は口の端につけながら食べるAのそれを取ってあげる。兄弟姉妹のいない彼女にとって、Aは昔から双子の妹のような存在なのである。
「 そうだA、
ちょっと協力して欲しいことがあるんだけど … 」
「 なぁに？なんでも言って！ 」
「 ありがとう、実はね …… 」
突然理子からお願いをされたAは、大好きな彼女からのお願いを断るはずもなくすぐに頷いて理子の頼みを聞いてあげることにした。
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「 はい！じゃあ今日はここまで！ 」
授業が終わり、お弁当を持って後ろへと向かうA。三橋はもうすでに食べ終わってしまっていたので、伊藤の前の席へ行き後ろを向いて一緒にお弁当を広げた。
「 伊藤くん、暇なんだけ … えっえっえっえ！！！
何何？！なになに今のハートマークぅ？！ 」
「 可愛らしいママさんだねぇ 」
「 あっ、いやっ、ママさんじゃ無くて … 」
「 じゃあ誰が作ったんだよ正直に言えーい！ 」
「 き、京子ちゃんが、作ってくれた… 」
「 正直！正直村の村長さんにタァッチ… 」
そう言いながらソフトに伊藤の肩を触り、
挙句にはその弁当を奪おうとする三橋。
Aはそんな2人を気にもせず、伊藤のお弁当を見つめながら、京子が伊藤に作ったということの敗北感と、京子の作ったお弁当を食べられる伊藤への羨望心で固まっていた。
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みに(プロフ) - みっきーさん» コメントありがとうございます！私も無事にくっつけられるように頑張ります^^ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2018年12月12日 8時) (
レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 初コメ失礼します。タイトルに惹かれて読んでみたら、一気に読んじゃいました(笑)面白いです！伊藤くんとヒロインちゃんが無事にくっつきますように、見守っていきたいと思います！頑張ってください！ (2018年12月11日 18時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
みに(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます！伊藤くんとの仲に関してはたくさん拗らせて行こうと思ってるので、最後までお楽しみいただけたらと思います^^ (2018年12月10日 7時) (レス) id: b7f7b4b60d (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - はじめまして！すごく丁寧にお話をなぞってあり、いつも楽しませていただいています！伊藤くん落ちというのもすごく楽しみななか、最新話の展開にドキドキ！無事に伊藤くんと近づけますように！楽しみにしております！ (2018年12月9日 9時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みに | 作成日時：2018年12月4日 23時
