28話 ページ30
「──お嬢はママに一生会えないってなったら寂しいですか？」
「寂しいです」
「やっぱりそうだよね。教えてくれてありがとう」
「──デュース、嫁から連絡は来てないの？」
「いや、ずっと来てる」
「俺それ知らなかった……んですけど……返信してる？ってか見せてもらっていい？」
「ああ」
「──お嬢、ママとパパだったらどっち好き？絶対誰にも言わないから教えて」
「ママ」
「うーんそっか……」
「……このやり取り見てるだけだと全然向こうまともな感じがするんだけど」
「まとも……よくわからないが、子どもに暴力を振るうのはまともではないと思う」
「そりゃそうだけど」
「……嫁の良いところ教えて」
「良いところ……は、よく怒るけれどなんだかんだで優しいところとしっかりしているところ……」
「……マジか」
──アンケート結果は芳しくない。叩けど叩けど俺に不利益のある情報しか出てこなくて、少しだけ浮ついていた心に冷水をぶっかけられたような心地だ。
嫁からのヒステリックになっていたことへの謝罪と子どもやデュースへの心配。日ごとに情緒が不安定になっているメッセージの文面──デュースの機嫌をとるような文章と怒りを抑えられない文章が交互に──を見てしまって、見る前には戻れないな、と深く思った。見たことを後悔するような性格はしてないけれど、ただ、事態は俺が想定していたよりよほど複雑で。
「最悪俺が邪魔説とか出てきそうで困ってるんだけど」
「そんなことはないだろ！？僕から頼ったんだぞ」
「これさぁ……あの……」
�牴筏△辰討泙織肇薀屮覽�きたら俺の方来るって風にした方がいいんじゃないの�瓩噺世Δ海箸鮃佑┐董�口をつぐんだ。それを見越したかのように、デュースが。
「僕は正直あまり帰りたくない」
「……そうなんだ」
「僕が無責任だったのはわかっているんだが、よくわからないことですごく怒るから」
「……」
「過去のことをずっと言われて怒られる」
「……そうかぁ」
「何をそんなに怒っているのか聞いても怒ってしまって聞いてくれない」
そう言われても、という感じだ。もう少し前に言われたら、それならずっとここに居ればいいと軽々と返答できただろうが。コミュニケーション不全の家庭で追い詰められた人間が子どもに暴力を振るったとして、俺は責められるほど環境を知らないし、かといってそれを許せるほども環境を知らない。
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功徳(プロフ) - くずきりさん» わーい‼️全部読んでくださってる……いつもありがとうございます🥰今後ともよろしくお願いします💦 (11月10日 22時) (
レス) id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
くずきり - 初コメ失礼します、語彙力イカレてますがぶっ飛びそうな位好きです。主可愛くて愛おしいしスペード可愛い極まりないのに最後でうわ〜て感じ噛まして来て、結局お互いの事も自分の事も一番みたいな…作者様の作品全部好きです応援してます、今後とも応援させて頂きます！ (7月28日 22時) (レス) @page47 id: cd8b5937a1 (このIDを非表示/違反報告)
功徳(プロフ) - ？？？さん» ありがとうございます！よかったです！嫁との仲直り（気色悪い隠語）はさぞかし優しくて愛情を感じるものになったと思ってます（でも結局夢主が最終的に結婚を認める形式で浮気を最初に許容したのが悪い） (5月29日 17時) (レス) @page50 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
？？？ - 初コメ失礼します。作者様の作品に一目惚れし、バットエンドやシリアスが好きになった者です。最後の最後にデュースが爆弾をぶっ込んで来て、頭を抱えていても立ってもいられなくなりコメントしました。作者様の書く小説が大好きです。失礼しました。 (5月28日 23時) (レス) @page50 id: fb57b657b4 (このIDを非表示/違反報告)
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