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「フッフッフ。Aさぁん〜?今日はバレンタインでしたねぇ」


私たちが肩を並べて歩いていると、彼女は私より少し速度を速め、私の前へと回り込んできた。


そして、ニヤニヤしながらそう言った。


絶対面白がってるんだろうな、こいつ…


「…そうだね」


私はそっけなく答えた。


「ずばりっ!仁にはチョコを渡せたのですかーーー??!」


「いいや、渡せなかった」


そっけなく答えたから興味失ってくれるだろう…と思ったのが誤算だった。


彼女は更にハイテンションで聞いてきた。


それに対し対照的に答える私。


ハァ…なんでこいつはこんなにテンション高いんだろう。


バカって羨ましいや。


彼女とは言うと、そんな答えが返ってくるとは思わなかったのか、「えっ」と小さく声を漏らし驚いていた。


まぁそりゃそうだ。彼女は今両手を半分持ち上げていて、からかう+歓喜の準備万端だったのだから。


「な、何で?!何かあったの?!私でよかったら聞くよ…?!」


オロオロとし始める雅。


そこからは、先ほどまでからかおうとしていた気が微塵も感じられなかった。


…私は相談するかしまいか、少し悩んだ。


だってさっき、私は迷惑を掛けまいと平静を装ったのだ。


だけど、私を見る雅の眼は何処か不安げで…


「…うん…、ありがと。…実はね、」


私は溜息交じりに礼を言い、ポツリポツリと話し始めた。


女子たちが群がっていて渡せなかったこと。


私の苦手な桜木さんがあの中にいたことや、幸せ者だと感じたことや。








そしてなにより…――――彼の他の女子に見せる笑顔に、もやもやとしたこと。

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設定タグ:短編集 , ドS×ツンデレ , 気分屋   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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フィーア―vier―(プロフ) - ゆあんさん» コメ有り難う御座います!この時間なのでこんにちはになってしまうかな?w ありゃぁあ…そんな顔文字をつけてまで続きが気になるだの言われちゃったら嬉しくなるじゃありませんか。←嬉しいです。受験生ですが、頑張って更新させていただきます。 (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
フィーア―vier―(プロフ) - 莉羅さん» コメ有り難う御座います!うわぁ!そんなに「っ」をつけて面白いと言っていただけると、それだけ面白いってことが伝わってきて…あああもう感激です!!受験生のため、更新はかなり遅くなりますがこれからも頑張らせていただきます! (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあん - こんばんは!凄く面白いです!続きが気になります(*´∇`*)更新頑張ってください(p^-^)p (2014年7月12日 20時) (携帯から) (レス) id: 1daf510f09 (このIDを非表示/違反報告)
莉羅 - とっっっても!面白いです!!頑張って下さいぃぃ! (2014年7月7日 19時) (レス) id: db9ded1328 (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - 龍崎花音さん» どもども☆フュンフ(フィーア)で御座います((便乗乙 うにゃぁ?!こんなのを面白いとな…!やっぱりですね、嬉しいです。感想をいただけるのも勿論新たなお方から貰えるのなんてもっと…!!(〃'▽'〃) これからも頑張って更新していきたいと思います!! (2014年6月18日 18時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2014年2月14日 18時

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