バイトします。 ページ22
「きりーつ、れー」
明らかに脱力した、帰りの会の司会を務める男子生徒の声。
「「「さよーならー!」」」
対して、こちらは元気なクラス皆の声。
「さようなら。課題忘れんなよ−!」
念を押し挨拶する教師の声が教室中に響き渡ったあと、教室中は騒がしくなる。
HR終了後、クラスの皆はどこか開放感に浸っていた。
「おっしゃ、部活行こうぜ!」 「おーよ!」
「今日どっか行く?部活ないしさ」 「じゃぁ駅前のクレープ屋行こ?!」
各々は部活に行ったり下校したり、寄り道したりと好きな行動に出る。
私も実はこのあと、放課後に予定を入れてあるのだ。
「A、帰ろ…」
いつの間にか背後に回っていた仁は、いつものドSぶりを感じさせない猫なで声で言いながら、腰に腕を回す。
今日は2人とも、部活が無いから一緒に即帰ろう、ということになっていた。
しかし、私はどうしても一緒に帰れなくなってしまう用事を入れてしまったのだ。
ああヤバイ、怒られるよねー。まぁ別に慣れっこだけど。
「ごめん仁!私今日一緒に帰れなくなった!」
謝りながら腕を引きはがすと、仁はきょとんと首をかしげた。
「何で−?一緒に帰るって行ったじゃん」
「ごめん…用事入っちゃってさ。ああ、別に仁のこと嫌いになったとかじゃないから安心してね?!」
念を押しておかないとコイツは被害妄想始めるからな。
「ええ…〜」
「本当にごめん!」
両手を合わせてぺこっと頭を下げる。
そのまま廊下に消え、「ごめんね!」ともう一度謝る。
「…やっば、間に合うかな…!」
私は腕時計で時間を確認して、焦る。
そういや今日少し先生話長かったしな−。
なんて思いながら昇降口に到着。
素早く上履きから外履きに履き替え、私は目的地に向かった。
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フィーア―vier―(プロフ) - ゆあんさん» コメ有り難う御座います!この時間なのでこんにちはになってしまうかな?w ありゃぁあ…そんな顔文字をつけてまで続きが気になるだの言われちゃったら嬉しくなるじゃありませんか。←嬉しいです。受験生ですが、頑張って更新させていただきます。 (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
フィーア―vier―(プロフ) - 莉羅さん» コメ有り難う御座います!うわぁ!そんなに「っ」をつけて面白いと言っていただけると、それだけ面白いってことが伝わってきて…あああもう感激です!!受験生のため、更新はかなり遅くなりますがこれからも頑張らせていただきます! (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあん - こんばんは!凄く面白いです!続きが気になります(*´∇`*)更新頑張ってください(p^-^)p (2014年7月12日 20時) (携帯から) (レス) id: 1daf510f09 (このIDを非表示/違反報告)
莉羅 - とっっっても!面白いです!!頑張って下さいぃぃ! (2014年7月7日 19時) (レス) id: db9ded1328 (このIDを非表示/違反報告)
フュンフ ―funf―(プロフ) - 龍崎花音さん» どもども☆フュンフ(フィーア)で御座います((便乗乙 うにゃぁ?!こんなのを面白いとな…!やっぱりですね、嬉しいです。感想をいただけるのも勿論新たなお方から貰えるのなんてもっと…!!(〃'▽'〃) これからも頑張って更新していきたいと思います!! (2014年6月18日 18時) (レス) id: 9333c965f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:肆 | 作成日時:2014年2月14日 18時