私の彼氏は気分屋すぎて困ります。【短編集】＊eins

雪合戦 ページ24

「AA！！外見てよ、外ぉ！」


興奮しながら言うのは雅。


私は今読書をしていたというのに、彼女はお構いなしに話しかけてきた。


雅って、夢中になると空気読めないもんな…


でも一体…外に何があるというのだろうか。


「何―？外に何があるっていうの…？」


私は渋々対応し、読みかけの本に栞を挟んで席を立った。


窓側をよく見れば、何人かが窓に張り付いている。


何があったんだっていうんだ…本当に。


「すごいよ、本当に！！」


「何がすごいのか主語を付けてくれないと…―――って、うわぁ？？！」


私はとても驚いた。


いつもの茶色い校庭が…―――真っ白。


何故なら、窓から見える外の世界は…真っ白、白銀の世界だったのだ！！


「すごいね！！」

「ホントホント！神様からのプレゼントだよ！」

「おま、中二病かよ」


皆も驚いているようだった。


雪が滅多に降らないかつ積もらないこの地域では、とても珍しいことだった。


「うわぁ…すごい！いつから降ってたの？！」


「朝だよ。と言っても授業中なんだけどねっ」


ニコッと笑う雅。


私はその笑顔と解説に、顔をキラキラと輝かせる。


…やばい、どうしよう。すごい嬉しい。


私、ただいま有頂天なのです！！


そして…私は雪が降ったら、どうしてもやってみたいことが１つあった。


私は顔を輝かせたまま、隣に立つ雅の手をガバッと握った。


「ねぇ、雅！雪合戦しようよ！！俊介と大輝も誘ってさ！！」

＊
恋愛シーン少なめです…。
これは、単に僕が雪合戦したかったからです！！←

２→←３

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
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