私の彼氏は気分屋すぎて困ります。【短編集】＊eins

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「…え？」


私は彼の言ってる意味が解らなくて、問い返した。


何で？私には委員会に入ってはいけないなんて規則、存在したっけ？


私がきょとんとしていると、彼は呆れたように、ハァと溜息をついた。


「…解らないのか？お前がそんなものに入った日には…アイツが黙ってないと思うぞ」


「ああ、アイツねー」


雅が、彼曰く”アイツ”を理解したらしく、クスッと笑う。


彼女が笑っても、私はアイツの意味を理解できない。


「あ、アイツって…誰のこと…？」


「…解らないのか？お前の彼氏…風間俊介だよ」


私が問うと、彼はご丁寧にフルネームで教えて下さった。


…だけど、それが委員会に入ってはいけないこととどう関係があるのか。私にはわからなかった。


「ねぇ、それがどう関係するの？」


問うと、彼は再び溜息をついた。


…あれ…何か私、かなり呆れられてる…？！


「委員会っつーのは学校のために何かすることだろ？それを聞いてAが学校に貢献しようとやりますーなんつったらあのドＳ様が激怒すると思うぞ？」


彼はまたしてもご丁寧に教えてくれた。私、何か彼に申し訳ないことしてる気がするぞ。


確かに委員会は学校のために何かをすることだ。


…彼の仮説を聞いて納得する私。確かにあの俊介様は愚痴の１つや２つを言ってくるだろう。


「まぁね…でも大丈夫じゃないかな？私、聞いてみるよー」


そう言って私はガタッと席を立ち、俊介の元へ向かった。


途中、「もし入るとしたら」という話で進めていたのに、いつの間にか私が立候補者みたいになってる…と気づいたが、まぁいいや。


私はそんな軽い気持ちで、彼のもとへ向かうのだった。





…結論から言おう。









大輝の予想は…見事に当たっていた。

３→←委員会

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