実はマネもう一人いるんだよ【梟谷】

#33 ご名答 ページ35

治side※エセ関西弁



侑「……サム、あの女見てどー思う？？」



……あの女？


ツムの指さす方には北さんと梟谷のマネージャーがおって、マネちゃんの方から北さんにドリンク籠を受け渡していた





治「あのマネちゃんがどうかしたんか？」



侑「どうって……明らかに北さんに媚び売ってるやんか！」


治「どこがやねん」



侑「はぁ？お前の目は腐っとんのか！」


さも当然のように言い放つツムに流石の双子でも呆れてしまう




どう見ても普通にドリンク届けてくれただけやろ






侑「……いいわ、俺が問い詰めたる！」





治「ちょ、やめときぃや」


勝手に熱くなっているツムは焦る俺の声にも聞く耳を持たずズンズンとマネちゃんの方に突っかかりに行った



…………俺は北さんに怒られても知らんからな






角「……うわぁ、侑がまたやってる
アレ止めなくていいの？」


治「アイツが言う事聞かんねん」


銀「マネージャーちゃん大丈夫やろか…」


角名が面白そうにしている中、銀島が心配そうに言うもんやから、俺も少し不安になってマネちゃんの顔を伺った



不思議そうにツムを見上げよって、ビビりよるっちゅーよりどちらかと言えばツムの言いよることが理解出来とらんみたいやった





そんでもって圧倒されよるんか分からんけど、さっきから特に何も反論しよらん





かと思えば、マネちゃんがいきなり声を上げた




『…………あ！！稲荷崎にマネージャー居ないのこの人のせいでしょ！』




まさかそんな言葉がマネちゃんの口から出るとは予想外やったから一瞬その場に沈黙が流れた



稲荷崎にマネージャーが居ないのはツムのせい……





侑「…………んな！」



治「……ﾌﾞﾌｯ」



じわじわと笑いが込み上げてきて思わず吹き出してしもた




確かにツムは女子がマネージャー希望で体験に来たりすると目ざとく観察して追い出そうとするからな



角「ｵｯﾎﾎw…大正解じゃん」



侑「んがっ……!お前ら笑うなや！！」



ツムは納得がいかないような顔で再び梟谷マネちゃんに向き合った



侑「勘違いするんやないぞ！俺はお前を認めてへんからな！！」



『……あ、この話まだ続くんだ』



マネちゃんと同意見や







『…………んじゃあ、ドリンクいらないの？？』



侑「……は！？なんでそういうことになんねん！」



マネちゃんはキョトンとした顔でだってと続けた

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