実はマネもう一人いるんだよ【梟谷】

#25　ぱーりーぴーぽー ページ27

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夕食を食べ終わってお風呂に入った後、約束していた研磨とのゲームのために音駒に行った


孤「あ、A。
ちょっと騒がしいかもだけど入っていいよ」


『うん………邪魔します』


夜「邪魔しに来たのかよw」


音駒の部屋は綺麗に荷物が一ヶ所に集められていて、研磨の敷布団だけが敷かれていた


黒「ｱｰｯ!研磨がまた自分の分だけ敷いてやがる!!」



黒尾さんが声をあげるが研磨は聞く耳もたず


布団の上にはゲームカセットやらが乱雑に散らばっていて私の目を輝かせるのには充分だった


孤「合宿だったからあんま持ってきてないけど……」


『いや、全然。
充分過ぎるくらいだよ。このゲームってあんま今売ってないんだよね。初めて生で見た』


孤「あ、知ってるんだ。
個人的にはまあまあだった。それよりこっちの対戦系やろうよ」


よっぽどゲームが好きなのか普段よりちょっと楽しそうに見える


そこから時計の針が11を回るまで研磨とのゲームパーティーは続いた



扉をノックされたと思うと私を探して赤葦が入ってきた



まぁ私は、ゲームに夢中で気づいてなかったけど



葦「A、帰るよ」


『……んーあと一時間…』


葦「長い」


あきれた顔で赤葦は息を吐いた



えー、だってシンデレラは12時を回って魔法が解けるじゃない？私だって楽しい時間をもっと過ごしたい


は？私は、お姫様って柄じゃないだって？？？


いいだろべつに！女の子は皆お姫様なんだよ！


内心超情緒不安定だけどちゃっかりしっかりゲームやってる


いや、ほんと研磨が強いの


52戦して20勝しか出来てない


やがて赤葦がちょっと折れてあと２戦だけという条件を出した


ひゃっほーい



葦「A、髪半乾きじゃんドライヤーは？」


『……かけてない』


葦「髪傷むよ。後ででいいから乾かしなよ」


『…めんどいからやだ』


葦「はげるよ」


『髪ないとか超楽じゃん』


「「「女子力とは」」」



皆さん、これがJKです(多分ちがう)


孤の「A、髪は大事にしなきゃ。
年を重ねるごとに消えてくんだから」


『……研磨って何歳だっけ？』


なんか、すごい切なそうにいつから同い年か不安になっちゃったよ


二戦とも研磨が勝利を納め、名残惜しかったけどゲームはやめて赤葦に部屋へ返された。


マネ部屋では赤葦によって私の髪を乾かされたが、それだけしたら赤葦もすみかへと帰ってった


多分この後も木兎さんのおもりがあるんだろうなぁ

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