#12 お人好し ページ13
・
『あ、、、買い忘れた』
ご飯を食べ終わって食器を洗おうとした時、やけに軽い食器洗剤を見て絶望する。
そうだ、昨日切らしてたんだ。
時計に目をくれるとまだ8時半をまわったばかり。
スーパーもまだしまっていないはず。
はぁ、めんど。
帰りがけに買い物によったのにまた行くなんて完全に二度手間だが、やむを得ない。
部屋着に薄いパーカーを羽織って、私は本日二回目のスーパーマーケットへと出かけた。
夏でもやっぱり夜は冷えるもの。
パーカーを羽織ってきて正解だ。
♪〜
店内は明るくて夜の暗闇になれた目には少し眩しい。
そんな長居するつもりもないので、足早に洗剤コーナーに向かった。
『うっわ。。』
夏に入ったからなのか、何故か品揃えの良い洗剤共。
色々種類があるとその分何を買うべきか迷う。
食器洗剤にCOOL性とか求めないんだけど。。。
ここは内容量を求めるべきか、はたまた安価を求めるべきなのか。
意外とそう言うとこはこだわりたい質であるから迷う。
そんなこんなで食器洗剤と睨見合うこと数分。
「あの…」
『……ハイ?』
知らない人に声をかけられてしまった。
明るい髪色に特徴的なマロ眉のおそらく高校生。
話すのとかあんま得意じゃないわけで、案の定顔がガチガチにひきつってしまう。
え、なんかやらかした?
俺の縄張り的な?不良?
私が警戒しているせいか、マロ眉さんの方も申し訳なさそうにしていた。
マロ「えっと、この洗剤は抗菌効果が高いからイチオシ、えっと値段と内容量込みのお得さを考えるならこっちの方がオススメ……って、あいつが言ってこいって」
『…は?』
完全に拍子抜け。予想外の内容過ぎて本当驚いた。
マロ眉さんが指指す方にはマスクで顔半分を覆われた不機嫌オーラ前回の黒髪高身の人がいた。
『え、ありがとうございます?』
マロ「急にごめんね。それじゃ。」
お人好しなのかな?
颯爽と消えてったマロ眉さんの背中を見つめながら奥のマスクさんに一礼する。
軽く一礼し返してくれて、そのままどっかに行ってしまった。
結局なんだったんだ。
まあ疑問はあるものの最初に言われたイチオシの方を手に取り、レジに向かった。
でも、なんか見たことあんだよなぁ。。
芸能人?配信者かな?
心当たりは特にないけど何処か見覚えのある顔に首をかしげつつ、家へと帰った。
756人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雷 - 更新楽しみに跳ねてます (2022年10月5日 8時) (レス) @page35 id: b9a57fb77b (このIDを非表示/違反報告)
ふらふらダンス(プロフ) - ばたーさん» 返信遅れてごめんなさい!わぁありがとうございます!!ほんと長い間休んじゃってたのを繰り返してたのでそろそろお話進めていきたいと思ってます! (2022年7月29日 23時) (レス) id: 9772fa9d54 (このIDを非表示/違反報告)
ばたー - 夢主ちゃんのイラストお上手ですね!続き楽しみにしています!! (2022年7月28日 20時) (レス) @page34 id: 0921c4fed7 (このIDを非表示/違反報告)
ふらふらダンス(プロフ) - nagisaさん» ほんとですか〜!ありがとうございます!!更新頑張っていきますね! (2022年5月31日 7時) (レス) id: 9772fa9d54 (このIDを非表示/違反報告)
nagisa(プロフ) - 夢主ちゃんのイラストめっちゃ可愛いですね!!これからも頑張ってください!! (2022年5月31日 3時) (レス) @page1 id: 70ec9d46b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルフォートっと | 作成日時:2022年1月19日 1時