13話 ページ13
「…やほ」
まふ「1週間ぶりだね…鼻声だし…風邪？」
「ちょっぴり風邪」
まふ「サボりかと思ってた。」
「ひどい」
まふ「まだ治りかけなら来ない方が良かったんじゃない？」
「…今日は特別」
まふ「え？」
「ねえ、まふくん」
まふ「うん？」
「…私まふくんに憧れてたかも」
まふ「…え？それ僕のセリフじゃない？」
「…うん。そうだよ。今のは冗談」
まふ「なにそれ、2ミリくらい喜んじゃった僕がいるんだけど」
「ばか、そんなこと言うわけないじゃん」
まふ「確かに」
「…私、帰るかな」
まふ「うん。帰った方がいいと思う」
「いつもと違うとでも…？」
まふ「まじで嵐が来るかと思ったもん」
「ひどい言い草だなぁ…。まふくんは、屋上にいるの？」
まふ「うん。もうちょっと」
「…そっかー」
まふ「暖かくして寝てね」
「うん…あのさ、一つだけ聞いていい？」
まふ「？うん」
「ギター、始めたの？」
まふ「え！？あ…うん…昨日…買ってきたよ」
「そっかー……。いつか聞かせてね」
まふ「明日にだって持ってくるわ。この惨状を聞け」
「…楽しみだなぁ」
まふ「…ほんとに元気ないね」
「…そんなことないよ。じゃあ、まふくん
バイバイ」
まふ「…？ばいばーい」
一人で歩いてる時に決めた
どうせ風邪をひいて学校に行けないんだし
この間に荷造りをすべて終わらそうと思う
そして、すぐに引っ越そう
１ヶ月間なんて短い時間、あったって無いようなものだ
じゃあ早く、いなくならなければ
まふくんはきっとギターを始める
1度だけ、合唱部の合唱を聞いた時
彼だけ一人、違う顔をして歌っていた
その楽しそうな顔が忘れられなくて
同じクラスの相川くん
頭がいい相川くん
そんなイメージしかなかったから
実際話してみると、面白い人で
時々好きな曲について話す時とか、前髪の隙間から輝いた目がチラチラ見えて
彼は本当に音楽が好きなんだなーと思った
だから、早く行かなきゃ
1度でも彼のギターを聞いたら、先が気になってしまう
気になって、聞いてるうちにきっと１ヶ月という期間が悲しくなってしまう
今なら未練も少ないから
大丈夫
彼も私も、傷つかずにいられる
…いつからこんなに存在が大きくなったんだろう
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すりらんか(プロフ) - るーいさん» 分かりにくくてすみません！色んな作品見ていただきありがとうございます🥰 (8月28日 16時) (
レス) id: 7d84c4f524 (このIDを非表示/違反報告)
るーい - 待って理解しました！！！大丈夫です！ (8月28日 15時) (レス) id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
るーい - あなめの小説からきました！前編の方も読みたいのですが、パスワードを解除することはないのでしょうか、？ (8月28日 15時) (レス) id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 玲さん» 最後まで読んでいただけて嬉しいです！！やっぱりハッピーエンド厨なので結局幸せに暮らさせました(( (2018年4月29日 10時) (レス) id: 9c5751c726 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 完結お疲れ様でした！めちゃめちゃ良かったですよ！主人公とまふくんはちゃんと結ばれて欲しかったので嬉しい限りです！ (2018年4月29日 3時) (レス) id: ce5b0cae99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すりらんか
| 作成日時：2018年4月14日 1時
