君と僕の方程式【mfmf】

11話 ページ11

まふ「…」



「今日は不機嫌さんだね」



まふ「朝から、あいつらがAの目の前で悪口言ってたじゃん…」



「あーあれね」



まふ「あれって…！」



「気にしてないからいいよ」



まふ「…僕は気にする」



「元々いい関係もなにも作れてなかったし。だからこうなったの。自業自得」



まふ「…そんなことないのに」



「…まふくんは優しいね」



まふ「！…僕は…なにも出来ないよ…Aは助けてくれたのに」



「だから、あれは助けたんじゃなくて私がイライラしたから言っただけ。恩なんて感じないでよ」



まふ「でも…」



「…まふくんってそういうとこあるよね」



まふ「また言った！！」



「気にしないでいいんだよ。本人が気にしてないんだから」



まふ「…」



「この話終わり」



まふ「…わかった…。あ、そういえば聞いてほしいことがありまして」



「ん？」



まふ「…僕にギターって…どう思う？」



「どうって…すごいと…え？なに？やってんの？」



まふ「いや、まだなんだけど…欲しいなって…」



「え、いいと思うよ。買いなよ」



まふ「うーん…でも…」



「迷ってる暇があるならギターの練習だよ。買いなよ」



まふ「ゴリ押しするじゃん」



「なにに迷ってるの？」



まふ「…僕、地味だし」



「そんなことないし。てか関係ないし」



まふ「…でも」



「あーもう…ほら」



私はまふくんの眼鏡を外し、前髪を持ち上げた



初めてと言っても過言ではないほどバッチリ目があい、彼は少しうろたえた



「こんなフィルター越しの世界だからだよ、まふくんが思ってるより世界は君を認めてるよ」



まふ「…！」



まふくんは驚いた顔をしてから、私の手から眼鏡をそっと奪った



まふ「…初めて笑った顔見た」



「は？いつも笑ってるし」



まふ「…はい、そうですね。」



「なにそれ」

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