言える４文字言えない２文字 【sm】

22話 ページ23

センラ「はいA、油はねるから俺の上着着てな、あ、チャックもちゃんと締めるんやで」



「はーい」



志麻「チャックまでしめさせるん…？」



センラ「あ、ほら、髪の毛にソースついちゃうからちゃんと耳にかけて！今ヘアピン付けてやるからな」



「あ、ありがとー」



志麻「なんでヘアピン持ってるん…？」



センラ「腕まくっちゃあかんやろ！！油はねて火傷したらどないすんねん！！」



「はーい」



志麻「そこまで徹底的…？」



「っ！！あひゅいっ！！」



センラ「あー…もうほら急いで食べるから火傷するんやで…ちゃんとふーふーして。はい、水飲んで冷やして…あ、あった。これ口の中にも濡れる薬やからお手洗いで塗ってきて」



志麻「なんで火傷の薬持ってるん…？」



こいつもうお母さんじゃなくてサイコパスだと思うんやけどみんなはどう思う？



この最近この3人でよく遊びに行ってるんだけどその度にこれ。慣れることは一生ないと思う



センラ「そもそも店の選択が悪いんだよなぁ…今度はもっと安全なとこにしてや」



志麻「お好み焼き屋そこまで危険地帯に感じるやつお前くらいやって」



「志麻くんお好み焼き焼くの上手だねー」



志麻「おっ、俺のマヨネーズさばき見ちゃう？」



「あ、ううん。それはいい」



志麻「調子に乗らせて」








センラ「じゃあ気ぃつけてなー」



志麻「うっす」



「ばいばーい」



センラが気を使って帰ってくれて、俺がAを送るのもいつも通り



「毎回ごめんね」



志麻「楽しいし大丈夫」



「美味しかったねー」



志麻「俺のお好み焼きテクのお陰やな」



「もう少し謙虚に生きて」



志麻「生き方まで言う？」

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