私と兄とお友達【USSS】2

おまけ1 ページ32

「あ、お帰りなさい！」



うらた「あ、ただいま。来てたんだ」



結構疲れてて、ぼーっとしながら帰ってきたので家の電気が付いてたなんて気づかなかった



たまに合鍵を使って家で待ってるA



エプロンを付けて夕飯を作ってくれてる姿がかわいくて仕方ない



うらた「何作ってんのー」



「調理中は抱きつかないでくださーい」



こんなにカワイイ彼女が目の前にいて抱きつくなとか無理じゃない？



ただまあAが怪我したらあれなので素直に離れる



一応悔しいので舌打ちを一つ残しといた



「今日はねー、ハンバーグ！」



俺の扱いが上手い彼女は、すぐに俺のテンションが上がることを言ってくる



うらた「まじ？」



「まじまじ、しかもウィンナーも買ってきちゃった」



うらた「めっちゃ嬉しい」



好物が食べれる、ってことよりAが俺の好物を作ろうとしてくれたってことが



それでにやけてた俺を見て、Aが嬉しそうに笑う



多分違うことだと思ってんだろうな



そう思うとまたかわいくて仕方なくて、好きが溢れてきて



またAに近づいて後ろから抱きつく



うらた「Aー」



かまって、なんて



けど彼女は冷静に、もう少しだからと俺をたしなめる



うらた「待てない」



1回だけでいいから、キスしたい



「はい」



うらた「んむっ」



サラダから抜き取ったミニトマトを口に詰められた



…これじゃできないじゃん。エスパーなの？



「もうちょっと待て、ね？」



うらた「…犬じゃない」



「できないの？」



少し意地悪な顔



うらた「…できるし」



出来ないくせに、ちょっと意地を張った









自信作だというハンバーグはほんとに美味しくて、料理上手になったんだな。と感動をする



どれくらい美味しいか期待した顔で聞いてくるので両手をいっぱいに広げる



俺のその行動を待ってたかのような笑顔



「そのままね」



うらた「うん？…おっ」



飛び込んできた彼女を、そのまま抱きしめる



「ふふ」



うらた「冷めちゃうよ」



「邪魔？」



せっかく作ってくれたし、美味しいし、申し訳ないんだけど



俺の腕の中で、嬉しそうに笑う彼女を見て、そんなこと言えるわけない



うらた「…なわけ」



結局お前も寂しかったんだろ



…なんて、素直じゃない彼女さんには言えませんが

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