私と兄とお友達【USSS】2

116話 ページ27

うらた「…付き合うことに、なったから」



坂田「…言われなくても、知ってた」



どこか辛そうに笑う坂田になんて声をかければいいか迷っているとAが着替え終わって出てくる



さっきまでの顔が嘘のように、はじけた笑顔で夕飯を食べようと言う坂田



ご飯中もずっと笑顔で、3人で、仲良く、美味しく食べた



…正直ちょっと味わかんなかったけど



坂田「A、お風呂沸いてるから入っといて」



「あ、わかった」



ちらりとこちらを見てくる



まだ帰らないから、大丈夫だよ。と目で訴えてみる



安心したように笑って、お風呂に行った



かわいい



坂田「…」



うらた「…Aに、好きだって言われた時」



坂田「…うん」



うらた「坂田が、一番大事なのは変わらないって言われた」



坂田「！」



うらた「…やっぱり、何年もの絆には勝てねえなって思った」



坂田「…うん。」



座り直して、泣きそうになりながら笑う



坂田「それだけで、充分幸せ」



俺はもっともっと、と求めてしまうけど



そうじゃない所が、俺とは正反対で



だから怖い



うらた「…やっぱ、お前は一生ライバルだわ」



坂田「光栄やな」



向こう側から音が聞こえる



もうすぐAが上がってくるのだろう



坂田「…ありがとな、うらさん」



「お風呂上がったよー」



坂田「じゃあ、俺入ってくるわぁ」



ありがとうと言った彼の顔は、今までに見た事の無いくらい複雑で



けど、明るい笑顔だった



・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ・*:..｡o○☼*ﾟ

最終回書き終わったー！


あとは更新するだけなんですけど、もしかしたら今日中に上げちゃうかも

117話→←ひゃくじゅうごわ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す