私と兄とお友達【USSS】

ろくじゅういちわっ！(あほの坂田) ページ13

流血表現が多少あります



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志麻「遅くない？こっからそんな遠くないよね？」



坂田「うん…」



人を待たせる、とかにすごく罪悪感を持つ子だから



ついでになにかしてる…とかはないと思うんだけど…



坂田「俺ちょっと見てくる」



車を出て、小走りで家に向かう



なんか、あったのだろうか



あったとしたらなんなんだろう



よくわからないけど、胸騒ぎがした



扉を開けようとすると、少し声が聞こえた気がした



…だれか、いる？



玄関に入ると、激しい物音と聞いたことのある声



どうして、この声が家から聞こえるんだ…？



興奮しているのか、扉の音には気付いていない






やばいと思った



直感的に



彼女「邪魔なのよっ！！！」



急いで声の聞こえる方へ向かった



彼女「っ…！？」



「…！？なんでっ！？」



坂田「…っ」



Aに、包丁が向けられていた



振り下ろされようとしていた



瞬間的に、守らなきゃって



Aを抱きしめて、包丁の刃を手で掴んだ



正直な話、死ぬほどいたい



よくマンガで見るけど、やってるやつらは馬鹿なんだな



「お兄ちゃっ！血…！！」



後ろでAが泣いているのがわかった



坂田「…なにしてんの」



彼女「っ！…だって！納得出来ない！！！私は、私はっ…！！」



坂田「全面的に、俺が悪かったと思うよ。…でも、Aを巻き込んでいい理由にはならない」



彼女「…そんなの、わかってるわよっ！！！！！！」



彼女の手に込める力が強くなって、こっちも強く握り返す



痛いけど、Aが少しでも怪我をするなんで絶対にダメだ



死んでも握り続けろ俺



坂田「わかってんなら手ぇ離せよっ！！！！！！！」



自分でも驚くぐらいの大声



女の人相手に酷いだろうか



女じゃなかったら殴ってたかもしれないけど

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