21話(センラ) ページ22
『ラブラブしてんなよなセンラー!』
『フーフー!!』
水道からつないだホースをこっちに掛けてきてた陸上部の馬鹿ども
センラ「…マジでふざけんなよ」
『もう休憩終わってるからなー!』
センラ「え!?それは俺が悪いわ!!!ごめん!!」
1人でうだうだ考えてるだけで休憩時間が終わってたとは
『先生今日来ねぇしもうちょっと遊ぼうぜ!』
センラ「わぶぶぶ!! 水かけんなって!!」
…って
センラ「だ、大丈夫!?」
Aさんにもめっちゃかかってるやん!!
『だーいじょうぶだって!今日暑いもんねー?』
「…」
センラ「ほんまごめん!こいつらバカで…女子にこんなことしちゃだめやろ!」
『え、あ、ご、ごめんなさい…』
「…ふ」
センラ「え?」
「…ふふ、…ふふふ…は…あは、はは」
最初は我慢してたにやけが零れたように笑って
笑っているうちにどんどん止まらなくなってて
「すごい、きもちいです。楽しい」
なんて言って笑った
『ほら!楽しいって!Aさんも外出ておいでよ!!一緒に遊ぼうぜ!!』
「いいんですか?」
センラ「え、あ、俺は、いいけど、」
「行きます行きます!…えーっと、」
センラ「え!?そっからくるの!?」
窓を乗り越えようと手をかける彼女に普通に驚く
え、驚くよね?普通玄関から来ると思うよね?
「だ、ダメですかね?」
『だめじゃなーい!はやくあそぼうぜ!』
確かに、美術室からグラウンドは遠いかもだけど、かもだけど!!
「…おいしょ、っと」
『…足エッロ』
俺には聞こえてるからな。殺すぞ。
センラ「…ほら、手つかまって」
なんて言うか、この子本当に無防備で…ていうか、バカなのかとすら思えてきた
センラ「…?」
差し出した手に捕まる様子は一切なくて、それどころか動かないでいる
センラ「なした?ほら」
両手を差し出してみても、掴まらず、少し赤い顔をする
そして、ちょっとだけ遠慮気味に手を重ねた
センラ(…あ)
柔らかくて、小さくて、少し冷たいその感覚に気づいた
初めて、彼女に触れたって。意識してしまった
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志音@志麻リス,センラー - ひやっふぅwめっちゃ青春ですねうんこんな青春絶対ないわ笑私も美術部で部員5人なのに3人幽霊部員で1人先輩卒業しちゃったんですよ…今年からはぼっちです…w美術室1階だからこんな事あればいいのになぁ…とか思ったけどイケメンいないですわ笑更新頑張ってください!! (2019年4月4日 0時) (レス) id: 0f8bb6f46c (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - つなさん» 改めて完結おめでとうございます!!!楽しみにしてた作品がまた1つ減って少しさみしい…(´・ω・`) (2019年3月31日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
緑のさくら(プロフ) - つなさん» あぁ、虹色似合う(確信) 全裸待機ならぬセンラ待機して待ってますね← (2019年3月31日 0時) (レス) id: cc75d0bcae (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 鈴火@ラさん» ありがとう! かすりもしてなくて草 青春だねっ(右から左へ) ふは、いいよね あざす (2019年3月30日 23時) (レス) id: 4e8e6011fa (このIDを非表示/違反報告)
つな(プロフ) - 緑のさくらさん» センラさんは…に、虹色…?( センラさん書くの楽しいので嬉しいです! 機会があれば書きたい…!! (2019年3月30日 23時) (レス) id: 4e8e6011fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すりらんか | 作成日時:2018年12月25日 0時