・ ページ3
「おい、このあと暇か」
「…」
「聞いてんのか」
「ほら、言われてるよ切島くん」
「おめぇに言ってんだよ」
ギロリとまたあの赤い瞳にひと睨みされた
「残念ながら私はお茶子ちゃんとデートの約束が」
「してないよ」
「お茶子ちゃん？！」
してたよね？え？とお茶子ちゃんの方を見るとグッと親指をたてられた
なにそれ、そういうフォローが欲しいんじゃないんだって
「行くぞ」
「え、どこに？」
私の問いかけに返事せずそのままどこかへ連れていかれる
回りの目線が痛いよ爆豪くん
,
『俺は、もうお前なしじゃ生きていけないんだ』
『太郎、、』
『俺と、結婚してください』
そう言って太郎が花子の左の薬指に指輪をはめた
そして、ふたりはそのまま見つめ合い熱いキッスを
「なにこれ」
もう一度言おう、なにこれ
爆豪くんに促されて着いたかと思えばそこは映画館で、しかも今私たちが見ているのは恋愛映画で
「なにこれ」
なんで映画？
どうして恋愛もの？
爆豪くんっててっきりアクションものが好きなんだと思ってた
ごめん、意外と乙女だったんだね
「くそつまんねぇ」
「えぇ？」
爆豪くんが連れてきたんじゃん
なに、もうちょっとロマンチックなのがよかったの？
「女ってこういうのが好きなのか」
「私はあんまりかな」
「お前、実は女じゃないだろ」
「ぶっ飛ばすよ？」
「そういうとこ」
「うっ」
かなりのダメージを受けた私を見てケラケラと笑う爆豪くん
「帰るか」
「まだ終わってないよ」
「あんまりなんだろ」
「好きだよ、だって私女だもん」
むくれてる私を見てさらに笑う爆豪くん
そして、爆豪くんはもう一度座り直してスクリーンを見た
「帰るんじゃなかったの」
「お前、見るんだろ」
「そうだけど」
「なら俺も見る」
なにそれ
相変わらずつまらなそうにスクリーンを見る爆豪くんを見て私も映画に集中することにした
「やっぱり、あんまりだなぁ」
でも、不思議とこの時間は嫌いじゃないなって
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花帆 - 一気に読ませて頂きました！番外編も含めて、読みやすくて面白かったですﾟ+.ﾟ(*´∀`)bﾟ+.ﾟ (2020年5月29日 3時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
名無しの刃(プロフ) - キュンキュンしすぎて心臓爆散した (2020年5月13日 6時) (レス) id: 8bc040ebca (このIDを非表示/違反報告)
ダイオウサマ(プロフ) - 爆豪派閥に恋愛相談してえーーー (2020年5月9日 4時) (レス) id: 2ada51aebe (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 終始ニヤニヤが止まりませんでしたwカレカノになると少しふわふわするかっちゃん尊いです！ (2020年5月4日 2時) (レス) id: fb669a2679 (このIDを非表示/違反報告)
つなまよ(プロフ) - わさびさびさん» いえいえ、どういたしまして、？ありがとうございます！更新頑張ります！ (2020年5月2日 20時) (レス) id: 12c5001572 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：つなまよ | 作成日時：2020年5月2日 16時
