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不死川 side
胡蝶と分かれてから随分だった。
相変わらず草木が覆うのみで、たまに野良鬼や羽根を生やした不気味な鬼に会った。
『…こっちは外れか』
鬼の気配も随分と消えた。
十二鬼月もいねぇから稀血に頼ることもなかった。
すると、数名の隠し部隊がいた。
どうやら生存者が居たらしい。
小柄な女性だった。
しかし、下半身は岩で潰されいつ息が耐えてもおかしくなかった。
すると、胡蝶の姿もみえ俺を見つけると木の上から地面におりてきた。
胡「 ……下弦の弐がいました。
その前にだれかとはなしていた様子でしたが、
残念ながら消えました」
そう俺に告げると、隠と女性の元へいく。
胡「もう大丈夫ですよ。
鬼はもう出てきません。」
そういい胡蝶は岩から女性を出し優しく手を握る。
すると女性は涙を流し、細い腕を動かし着物の袖から手紙を渡した。
封には 『 Aへ 』 の文字。
「…っこれを……。
あの子は食べないで…っ殺さないで下さい。
……お願いします…っ…。」
そう言い残して目を大きな木の方に向け、息を絶えた。
胡「……あの木に何かあるんでしょうか」
そういい俺と胡蝶は、森の真ん中にある
一際目立つ大きな気に目線を送った。
『…行ってみっかァ。』
森のあちこちに落ちている女や子供の焼き焦げた無数の遺体。
そして、あの女性の遺体は隠の連中に任せた。
日の出も近い為か羽根を生やした鬼の遺体は徐々に消えていった。
しばらく進み、大きな木に着く。
近くにくるとかなりでけぇ。
すると、木の下の方に穴があり葉で覆われていたのに気付いた。
まるで何かを隠すようだった。
葉をどかし中を除くと
そこには
首は鎖で繋がれ、手足はツタのようなもので
身動きが取れなくなっていて、
ボロボロの布を巻き、
長く伸びたボサボサ頭の女の子がいた。
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夢世_yumese_(プロフ) - オリジナルフラグ外しましょう! 違反報告される場合があります。 (2020年3月26日 11時) (レス) id: 093bdce514 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺 | 作成日時:2020年3月23日 23時