【アイナナ】癒しを君に＿＿＿＿ (ページ4)

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Ｎｏ．４～好きな物よりも～ページ4

環side

ろくな人生じゃないと.....思ってた。
人なんて好きになれない。
好きになる必要なんてない。
壮五「環くん。早く起きないと遅刻するよ」
環｢ん～…あともうちょい.....」

同じIDOLiSH7、そしてMEZZO"であるそうちゃん。
何かと俺を気にかけて、心配してくれたりする。
それが嬉しかったりするけど、絶対にそうちゃんには言わない。

『壮五さん！環さん！早くしないと遅刻です！』
壮五「えっ！？あっ、やばい！環くん！ほんとにまずいよ！」
環｢わかったってば…！」

モゾモゾと布団から出て、着替えて寮を出る。

Aはばんちゃんの代わりにMEZZO"のサポートとしてやって来た。

初めはばんちゃんやそうちゃん以外認めねぇとか駄々こねてたけど.....
壮五『我慢も必要だよ』
と、そうちゃんに説教を食らったため、渋々許してる。

『環さん？大丈夫ですか？』
環｢大丈夫。」

ふいっとそっぽを向いて、反抗すれば、わかりやすくしょげるA。
なんか.....そうちゃんみてぇ…

一緒に仕事をするようになって月日もたつ。
日に日にその姿を追いかけてる俺がいる。
けど、その感情の名前なんて.....知らなくていい。
知りたくない……

ナギ「タマキ。どうかしたのですか？」
環「あっ、ナギっち…あのさ…」

こうなったら、ナギっちに相談だ。
歳は近いけどなんか物知りだし。

環「あのさ…最近、Aのこと目で追っかけるっていうか.....気になっててさ.....それって、なに？」
ナギ「oh...タマキにも、春が来ましたね」

そう言って、ナギっちは微笑ましそうに俺を見る。
それ以上、はっきりとは言ってくんなかったけど、きっと俺はもうその答えを知ってるんだ。

多分.....王様プリンよりも……アンタが大切な気がする。