Ｎｏ．２〜年齢差〜 ページ2
大和side
台本とにらめっこしながら、ふとリビングを見る。
コップを割りそうなリクにそれを阻止するイチ。
夕飯の支度をするミツに、まじかるここなを楽しみに2時間前から準備するナギ。
MEZZO"のレギュラー番組の打ち合わせ中のソウとタマ。
こうしてみると.....すげー…メンツだな…
なんて、今更ながら思う。
生まれも育ちもバラバラで、趣味も特技も違う7人。
意見し合いながら、それでもなお、お互いを認め合う俺たち。
そんなことを考えいた時.....
『こんばんはー！』
ガチャとリビングの扉を開けて入ってきたのは、忙しくなったお兄さん達に変わって寮の家事全般を任されているAだった。
三月「おう！お疲れ様！」
陸｢Aさん！こんばんは！｣
Aはマネージャーや陸と同い年で、2人とは違いしっかりしていて寮のことも任せられる。
『二階堂さん！おつまみ買ってきました！』
大和「おっ？マジで？サンキュー！」
三月「A。あんまおっさんに餌付けすんなよ(笑)」
一織「飲んだあとが大変ですからね」
大和「あはは…」
和泉兄弟からの罵倒に少し傷つきながら、おつまみやらなんやらを受け取る。
『あっ、三月さん！お夕飯の準備手伝いますよ！』
三月「おっ！サンキューな！」
そんな2人を見送ってはたと気づく。
大和「(そういえば、お兄さんだけ、苗字呼び？)」
ミツのことは三月さん、リクのことは陸さん、ソウやタマのことも名前呼び……
大和「……」
その事に距離を感じた気がした……
ナギ「ヤマト！ぼーっとしてるとワタシが全て食べてしまいますよ！」
環｢ナギっちだとほんとに食べそう。」
大和「……あぁ。すぐ行く。」
そんな思考を振り払ってメンバーが待つ食卓に並ぶ。
三月「じゃあ！今日もみんなお疲れ様！」
全員「お疲れ様！」
縮まらない…逆らえない、年齢差か……
いつか、本気になる時が来たらそんなのも関係なくなるのか…？
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作者名：小鳥遊 紡（雫） | 作成日時：2018年10月23日 8時
