検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:63,782 hit

78 ページ30

∞裕side∞

一回だけ、いくら待っても帰ってこなかったことがあった。

夜帰って来るいうても6歳の子供やし、

日が暮れる頃には帰って来てたんやけど、

その日は10時まで待っても、11時まで待っても帰ってこなかった。

流石に心配になって、すばると信五と章大家に残して

千歌と探し回って、警察にも捜索願出して探してもろた。

見つかったんは次の日のお昼。

近くの刑務所の前にあったんやって。

どうやってそこにたどり着いたかは分からへんけど、

刑務所の前で門番しとった人に一生懸命入れてくれって頼んどった。

保護してもろたんやけど、一向に動こうとせぇへんから、

俺と千歌で迎えに行ったんや。





千「亮ちゃん…」




門の前で小さくなって座っとって、

隣には困り顔の警察官がおった。

軽く会釈して亮に近づいた。




裕「…亮、帰ろう?」




亮と目が合うようにしゃがんで顔覗き込んだんやけど、

うんともすんとも言わへん。

とりあえず、警察の方にきちんとお礼言うて帰ってもろて、

俺らは亮の気がすむまでそこにあることにした。



2時間か、3時間…

とにかく長い時間ずっとそこでぼーっと遠いところ見てた。

日も傾いて来て夕陽が綺麗に映えて来た頃、

ちょっと離れて座っとった俺らのところに来て、




亮「…かえる」




耳澄まさんと聞こえへんぐらい小さい声でそう言った。




裕「ん、帰ろうか」




初めて3人で歩いた。

俺のTシャツの袖ちょこっとつまんで付いてくる亮が

無性に愛おしくなった。




千「今日のお夕飯なににしようかなぁ

亮ちゃんリクエストある?」




亮「…らあげ」




千「お!ええなぁ

そしたらいっぱい作っていっぱい食べような」




初めて亮がコミュニケーション取ってくれたのも、この時やった。

79→←77∞亮ちゃん、初めまして∞



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
112人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 家族/妹 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

稀命(プロフ) - ∞みお∞さん» リクエストありがとうございます!かなり時間がかかってしまうことが予想されますが、必ずお答えするので待ってていただけると嬉しいです。 (2018年1月6日 22時) (レス) id: 7485de109e (このIDを非表示/違反報告)
稀命(プロフ) - まぁさん» リクエストありがとうございます!少し時間がかかってしまうと思いますが、必ずお答えするので待ってていただけると嬉しいです。 (2018年1月6日 22時) (レス) id: 7485de109e (このIDを非表示/違反報告)
∞みお∞(プロフ) - リクエストお願いします。妹ちゃんが胃腸炎になって村上くん中心で看病するお話しが見たいです。更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年1月6日 20時) (レス) id: 955e92221a (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - リクエストお願いします。家族全員が体調崩して、妹ちゃんと安田くんが入院するお話が見たいです。いつも楽しみにしています!これからも頑張ってください! (2018年1月4日 23時) (レス) id: cd6cdc96af (このIDを非表示/違反報告)
稀命(プロフ) - Ryuhei love Shotaさん» リクエストありがとうございます!多分年明けぐらいの更新になると思います。 (2017年12月16日 22時) (レス) id: 7485de109e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:稀命 | 作成日時:2017年10月15日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。