明日はきっと晴れ

22 ページ23

∞亮side∞


先輩「あ、章大の弟くん！

これ章大に渡しといてくれるか？

お大事にって言うといて〜

ほんじゃ！」




部活が終わって、下駄箱で靴履き替えとったら、

章ちゃんのクラスメイトに声かけられた。

渡されたのは、多分委員会で使ったと思われるもの。



朝、委員会あるからいつもより遅なる言うてたのに。

出てないってこと？

お大事にって言われたから体調悪くなったんかな？


そんなこと考えとったら、もう先輩の姿はなかった。




亮「ただいまー」




玄関に入るとフワッとええ匂いが漂ってくる。

いつもは章ちゃんの「おかえり」が聞こえるのに

今日はない。

やっぱり体調悪いんかな？




信「お、亮おかえり」




リビングに入ると信ちゃんは夕飯作っとって、

ゆきはぬいぐるみで遊んどった。




亮「ただいま

なぉ、章ちゃんは？」




信「部屋で勉強しとるんやない？

もうご飯できるから呼んできてくれるか？」




信ちゃんは全く気づいてないみたい。

ってことは、あんまりひどくはないんかな？



寝てるかもって思て、そっとドアを開けてみると、

やっぱり勉強机に姿はなくて、

かわりに二段ベッドの下のベットが膨らんどる。

やっぱり体調悪いんやん。



近づくと、ちょっと顔を赤くした章ちゃんの寝顔が見えた。

23→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す