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『それって女として見られてないんじゃないの』
パックのミルクティーを片手にソシャゲをする友人に言われた一言が、何をしていても脳裏にこびりついており、暗澹とした気持ちになってしまう。
思い返せば、女として見られていない原因はごまんとある。毎回わたしのピンチの時に助けに来てくれていたのも、歳下だから世話を焼かれていたのか。あんなにしつこい程告白しているんだけれども、返事は一向に返ってこないし...。
片思いは初めてだから、こういう時の胸の鈍痛の対処方法も知らないわけで、考えれば考えるほど胸の奥が重くなっていく。
世の中の女子はみんなこんな気持ちを抱えているわけ?すごすぎじゃない。
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「黄瀬、今日Aなんか変じゃないか?」
「あー、なんか笠松先輩断ちをするって言ってたッス」
「笠松断ち?よく分からないけど、このままじゃいつかボールに当たりそうだから、俺話聞いてみるよ」
「あんなぼーっとしてるAっちじゃ、こっちの調子狂うから助かるッス」
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結局今日の部活は集中できなくて、ベンチに膝をぶつけたり、タオルをぶちまけたりで散々だったな...。
せめて迷惑かけたおわびにボール磨いてから帰ることにした。
「おっ、これからボール磨きか?」
「小堀先輩?!」
部員は全員帰ったと思っていたが、小堀先輩だけは帰っていなかったようで、いきなり背後に立たれたわたしの心臓はだいぶバクバクいってる。
「今日は迷惑かけちゃったので、ボールを磨いてから帰ろうかなって思います。小堀先輩は帰らないんですか?」
「俺は少し用があって残ってたんだ。この量を1人は大変だから、2人で一緒にやって早く帰ろう」
「えっ、いいですよ!練習頑張った先輩にこんな仕事お願いできませんから!」
ただでさえ今日はハードな練習内容だったから、みんなくたくたに疲れているはずなのに。小堀先輩も例外ではないはずなんだから、こんな雑用させられない。
「俺がやりたいからいいの、先輩命令だよ」
「ぐっ...、運動部の縦社会には逆らえない...」
「それにAの元気が無さそうに見えたから心配してたんだ。俺でよければ相談に乗るよ」
「小堀先輩...」
せっかくのご好意に甘えて、一緒にボール磨きをお願いすることにした。
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牛乳パック(プロフ) - みかんさん» 数年ぶりに続きを書いたので、古い作品なのに読んでくださって本当に嬉しいです!コメントもありがとうございます。みかんさんの言葉を励みに頑張っていきますね! (2022年5月4日 22時) (
レス) id: 674e556381 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 笠松先輩かっこいい！更新頑張って！ (2022年5月4日 12時) (レス) id: 1980a86d42 (このIDを非表示/違反報告)
煉華(プロフ) - 初めまして！最初からイッキ見してしまいました！(面白すぎて)初めは笠松先輩の事はいい人程度だったのですが、この小説を見て、笠松先輩イケメンだぁ！と思うようになりました！(笑)これからも更新頑張ってください！ (2018年1月14日 10時) (レス) id: fadb1d2ddc (このIDを非表示/違反報告)
牛乳パック(プロフ) - 琥珀さん» きっとあの子だから話せるんだと思って書いてます(^^ 琥珀さんの応援で元気出たのでがんばります!!ありがとうございます!! (2018年1月6日 18時) (レス) id: 9bcf1f71eb (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - 笠松先輩は女子に慣れていないから女子と話をしていると新鮮でなんか嬉しいwwww 楽しみにしていますので更新頑張って下さい!!!!!!!! (2018年1月5日 23時) (レス) id: 82ba44db13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牛乳パック | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tulip1451/
作成日時：2017年4月20日 21時
