【ヒロアカ】緋色の君はいつも、2 (ページ10)

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10.演習試験1 ページ10

テスト当日

筆記の方は百ちゃんが勉強会を開いてくれたのもあり、苦手な数学もなんとか解けた

国語に関してはむしろ問題を解くのは楽しいくらいだった

あの時飲んだ百ちゃんちの紅茶
なんだっけ、いろはす？(違う)
美味しかったなあ…

もう市販の紅茶には戻れない気がする

そして演習試験当日

「それじゃあ演習試験を始めていく」

先生がいっぱいいる
事前に聞いていたロボの戦闘訓練じゃないのかな…

すると校長先生が突然相澤先生の首元からひょっこり現れた

「これからは対人戦闘・活動を見据えた
より実戦に近い教えを重視するのさ！

というわけで…
諸君らにはこれから

チームアップで

ここにいる教師一人と戦闘を行ってもらう！」

プロヒーローの先生方と！？
いくらこちら側の人数が多くても
だいぶ難しそうだ…

そして私は障子くんと透ちゃんとの三人組だった

試験はみんな一斉にスタートするらしい
それぞれのチームがそれぞれの場所に向かい
先生から説明を受ける

なるほど、戦って勝つか逃げて勝つか

『基本的にはゲートから脱出することを試みた方が良さそうだね。』

「そうだな」

「ねえやばいよ私めっちゃ緊張してきた！」

『うん私も。手めっちゃ冷や冷やだよ。』

「ほん…いやいつもじゃん！」

「とりあえず俺は索敵に専念した方がいいな。」

『うん、私が派手な動きを見せて囮になって』

「私がゲートに向かうんだね！」

『障子くんが私たちの司令塔だ。』

「任せろ。」

「この試験絶対勝とう！！」

『うん！』

「ああ」

職場体験でサーと一緒に考えた個性の使い方を実戦で使えるか試してみたかったからいい機会だ

そして試験がスタートした

いくら私が派手に囮をしたとしても相手はプロ
一筋縄ではいかない

だから先手を打つ

障子くんの索敵でスナイプ先生の場所を特定し
私は一気に先生の元まで飛んで行く

先生が私を見つけ私に銃口を向けた
(このタイミング！！)

私は手で穴を作りそこに口を当て
銃に一点集中し、そこめがけて息を吹きかけた

「銃が氷に…！？」

まずは一つ目

そのまま私は柱に身を隠し次打つ場所を定める

透ちゃんの足音がスナイプ先生に聞こえないように常に吹雪を吹かせておきたいところだけど
それだと障子くんの索敵の邪魔になるから
透ちゃんは動くタイミングを見計らいながら動いてもらわないといけない

すると私の50m先くらいから石が転がる音が響いた

「そこか！！」