【ヒロアカ】緋色の君はいつも、2 (ページ49)

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48.彼女の本来の姿ページ49

『出久がサーのところに尋ねたのってやっぱりオールマイトの元サイドキックだから？』

「うん！そうだよ。
通形先輩が紹介してくれたんだ。
…けど一筋縄ではいかなくて、採用してもらえるかちょっと危なかったんだ。」

「緑谷くん頑張ってたよね！」

行きしなにその時の話を雪ちゃんにした

『やっぱりサー出久のこといじめてるじゃん』

事務所に着くやいなや
ナイトアイに雪ちゃんが詰め寄る

「人聞きの悪い。いじめてなどいない。」

『それは昨日聞いた』

「必要だったからしたまでだ。」

『…ほお？
ま、結果一緒にインターンできるしいいけどさ』

「お前やはり」

『だーかーら違うってばオトウサン！！』

(お父さん？)

「ナイトアイの前じゃ雪ちゃんあんななんだ…」

「普段は違うのかい？」

「いや！最近はあれに近いんですけど
学校じゃもうちょっと大人しめというか…」

「へえ、Aちゃんが大人しめ！」

それはあまり想像できないよね

と先輩は笑った

(雪ちゃんの本来の姿はこれなのかもしれない…

最近だと教室内や寮内でも今のようなあかるい雪ちゃんを見かけることが増えたけど

何が雪ちゃんを暗くさせたんだろう…
やっぱりお母さんのことかな…)

話し終えたのかナイトアイから今日の活動についての説明が始まり

俺は通形先輩と雪ちゃんと三人でパトロール兼監視をすることになった

「監視？」

「ナイトアイ事務所は今ひみつの捜査中なんだよ」

「『死穢八斎會(しえはっさいかい)』という小さな指定敵団体(していヴィランだんたい)だ。」

そう言いナイトアイは
その若頭の写真を僕らに見せた

「我がナイトアイ事務所が狙うのは奴の犯行証拠(シッポ)
くれぐれも向こうに気取られぬように。」

「「『イエッサーー！！』」」