【ヒロアカ】緋色の君はいつも、2 (ページ38)

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37.見つけた答えページ38

「相澤先生のことは
もう何ともないんですの…？」

そう…
相澤先生のことでひっかかってるんだ

『…その…相澤先生のこと好きかって聞かれたら
正直普通に好きだから、まだよく自分でもわからない…

でも、前まで相澤先生と "こうしたい" っていう事が全部今は鋭ちゃんなの。

例えば手を繋ぐとか、一緒に出かけるとか
今誰としたいかって考えたら
鋭ちゃんと私が隣に並んでることばかり想像してる…』

「そうなのですね…」

「なるほどね」

『鋭ちゃんのことが、好きなんだと思うの。
その、恋愛的な意味で…

でも相澤先生のことがまだ完璧に片付いた気がしない…』

私が俯いていると百ちゃんが明るい声で話す

「それは当たり前ではないでしょうか？
雪白さんはまだ切島さんに対する気持ちに気付いたばかりですもの
まだ簡単に整理できないのは当然だと思いますわ。」

『そうかな…』

「ええ！きっと焦らずとも
自分の中でこういうことだって納得のいく答えが見つかると思います。」

「たしかに、ヤオモモの言う通りだね。
中途半端なまま切島に返事してもかえって傷つけることになってしまうかもしれないし

多分これは時間が解決するってやつだよ。
今はあまり考えすぎないでいいんじゃない？」

『…うん、そうだね

ありがとう2人とも。
だいぶスッキリした。』

2人に話を聞いてもらえてよかった
しばらくずっと宙ぶらりんだった気持ちが
ストンと胸に落ちた気分だ

今はまだ難しいけど
自分の中で全部整理できたその時は

私から伝えに行かないとな…

.

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──…

仮免許取得試験が明日に迫っている今日

私は放課後の教室で

どこかにほつれがないか
眠気を覚ますための薬はちゃんと足りてるか
応急処置道具に不備はないかなど
コスチュームの点検をしていた

『よし、問題なし』

荷物をまとめて教室を出ようとしたら

相澤先生がそこにいた

「ん？雪白今帰りか」

『あ、はい
すみません時間ギリギリまで…』

「いや、守りさえすれば良いよ」

そう言い確認に来ただけなのか
先生は私の隣を歩いた

私の行き先は一階の昇降口
先生は職員室

階段の前であいさつだけして別れる

そのつもりだった