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「おーしやんぞー！頼りにしてるからな！」
「頼りにすんなよ」
「まぁまぁ」
半ギレの響香を宥めながら、スキップ混じりに歩き出す上鳴くんの首根っこを掴む。「いだっ！首締まるんだけど！ギブ！」と涙目で訴える上鳴くんを睨みながらに見つめ、そっと首根っこを離す。腰に手を当てて彼を軽く叱れば、すいませんでしたと土下座してきた。そこまでしなくてもよかったんだけど、まぁいい。
私達の対戦相手は、切島くんと瀬呂くん。
二人共結構強い個性だから、少し苦戦しそうだとは思うけど……頑張ろう！と頬を両手で叩いて、建物の中に入っていく。どこから襲ってくるか分からないから、一応警戒しながら廊下を進んでいく。響香の個性を活かして足音などを探りながらに、核の場所を探す。くいっと響香が上の階を指差したのを確認しながら、私と上鳴くんはこくりと頷いて、階段を登る。
「切島と瀬呂が相手か……死にそう」
「死なないでよ……あ、ここだ、行くよ。よいしょ」
核があるであろう階の扉を開けると、構える切島くんと瀬呂くんの姿があった。辺りには瀬呂くんのテープが貼り付けられていて、多分結構厄介なものになると思う。響香の爆音はこの狭い部屋内だと私達にも影響を与えてしまうし、上鳴くんの帯電も味方を巻き込んでしまう可能性がある。言っちゃ悪いが、使えないのも事実だ。そして私の個性も同様、相手を消滅させることなんてできやしない―――――……。
とりあえず、瀬呂くんのテープに触れる。
粉々に散っていくテープを見つめながら、この状況をどう切り抜けるのか考える。考えろ、どうしたら核に触れることができるのか。
「行くぞ上鳴！」
「うわっ！」
硬化をした切島くんが上鳴くんに襲いかかる。
間一髪で彼の攻撃を避けた上鳴くんだが、よろけた先の瀬呂くんにテープで巻き付けられてしまった。このままだとまずい……！
どうしたらいいのか分からなくて、思考をぐるぐると廻らせて、深く考える。核に触れるための作戦を考える時間が足りなかったし、何よりくじを引いたあとすぐに始まってしまったから、どうしようもないものだったけれど、
何かできることはあるはずだ。どうすればいい。
「ボーッとすんなよ滅夜！」
「わ、っ！」
しゅるりと伸びてきた瀬呂くんのテープ。
それをなんとか避けてよろける。すぐさまやってきた切島くんも回避して、バッと反射的に身を守る体制に入った。
――――その時だった。
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声優2次元大好き！ - すごく面白いです！ 続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2018年1月29日 16時) (
レス) id: 51b90ece6b (このIDを非表示/違反報告)
tukuyomi(プロフ) - garasuspさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします…！というか2018年も消滅少女。をよろしくお願いします…！！！ (2018年1月1日 0時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
garasusp(プロフ) - めっちゃ良かったです!続き楽しみにしてます!!! (2018年1月1日 0時) (レス) id: 08ca16f581 (このIDを非表示/違反報告)
tukuyomi(プロフ) - カボスプレスさん» 楽しく読んで頂けているようで、とっても嬉しいです！書き方についての意見、ありがとうございます！少しずつ改善して、読みやすい文体にしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2017年12月27日 9時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
カボスプレス(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読んでます、夢主ちゃんの話し方がとても好きです！書き方ですが、前の方がまとまりがあって読みやすかったかなと思います…展開すごく気になります、更新楽しみにしてます！m(__)m (2017年12月26日 22時) (レス) id: 17a10903fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tukuyomi | 作成日時：2017年11月25日 20時
