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「で、何であの時あんな記録が出たんだ？」
「私に聞かれても」
職員室にて質問攻め。
消太さんは腕を組んで椅子に座り、じとっと私を見つめている。もしかすると疑われているのかもしれないが、生憎私はそんな小細工できる程の素晴らしい頭は持っていない。持っていても小細工なんてしないけど。
「……詳しくは俺も、他の教員の力を借りて調べてみようと思う。また発動したら教えてくれ」
「はーい」
「伸ばすな」
「はい」
じゃあ戻れ、と告げられ職員室を出ようと回れ右。
すると、後ろにドンッと大きな胸が現れて、思わず変な声を上げてしまった。極薄スーツに身を包んだヒーロー ―――……、間違いない、彼女はミッドナイトさんだ。
「ヤダこの子、イレイザーが言ってた子！？可愛いわねぇ〜、お肌ぷにぷに！足細っ！手首細っ！」
「ミッドナイトさん、」
「イレイザーには勿体ない！今はまだ胸も小さめだけど、いつかは大きくなるわね！あっ揉めば大きくなるわよお」
「ええっ！？あ、あの………、」
まんまと彼女に捕まってしまった私は、戸惑いながら返事にならない返事を返す。こんなセクシーヒーローに絡まれるとは私も災難。というかやっぱり私は傍から見ても貧乳なんだ。分かってたけど何だか虚しい。
「ミッドナイトさん！Aは教室に戻んなきゃなんないんですから、あんま構うのやめてやってくださいよ」
「イレイザー、まるで父親ね〜」
「今は父親も同然でしょうが…………」
二人が話している間にミッドナイトさんから逃れ、失礼しましたあ、と気の抜けた声で職員室を後にした。ふう、と溜息を吐いて窓の外を眺める。先程まで私達が個性把握テストをしていた、広すぎるグラウンドだ。
どうして、あんな記録が出たのだろう。
これも何か、個性や敵に関わる力だったのだろうか。私は私自身がよく分からなくて、もしかすると周りよりも自分が分かっていないのかもしれない。極悪敵の力を受け継いだ女の子、なんてヒーローの中じゃ騒がれたけれど、どうして私が受け継いだんだろう。
―――……お前の個性だろ。敵の個性がどうとかじゃなくて、今お前が持ってるその個性は、お前自身のモンだろ。
入試の時の爆豪くんの言葉を思い出して、自然と表情筋が緩んだ。窓の外を眺めながら、教室へ続く廊下を歩いていく。
何はともあれ、こうして個性把握テストは終了した。
To the next chapter…
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声優2次元大好き！ - すごく面白いです！ 続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2018年1月29日 16時) (
レス) id: 51b90ece6b (このIDを非表示/違反報告)
tukuyomi(プロフ) - garasuspさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします…！というか2018年も消滅少女。をよろしくお願いします…！！！ (2018年1月1日 0時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
garasusp(プロフ) - めっちゃ良かったです!続き楽しみにしてます!!! (2018年1月1日 0時) (レス) id: 08ca16f581 (このIDを非表示/違反報告)
tukuyomi(プロフ) - カボスプレスさん» 楽しく読んで頂けているようで、とっても嬉しいです！書き方についての意見、ありがとうございます！少しずつ改善して、読みやすい文体にしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2017年12月27日 9時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
カボスプレス(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読んでます、夢主ちゃんの話し方がとても好きです！書き方ですが、前の方がまとまりがあって読みやすかったかなと思います…展開すごく気になります、更新楽しみにしてます！m(__)m (2017年12月26日 22時) (レス) id: 17a10903fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tukuyomi | 作成日時：2017年11月25日 20時
