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「個性把握テストォ！？」
ざわめく群れ、叫ぶクラスメイト達。
グラウンドにて、これから「個性把握テストを行う」という消太さんの発言に、辺りが騒がしくなる。そりゃそうだ、入学式もまだなのに、初日から個性把握テストなんて。
入学式は！？ガイダンスは！？と問い掛ける女の子に対しても「ヒーローになるならそんな悠長な行事、出る暇ないよ」と言うだけ私でさえ彼の意図は掴めない。
そういえば、消太さんって去年の一年生一クラス全員除籍処分にしたんだっけな。いつだかに話していた気がする、だとすると私達も気を抜いたら除籍処分か。
「雄英は自由な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り」
「………？」
「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、五十メートル走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈＿＿中学の頃からやってるだろ？個性禁止の体力テスト」
首を傾げる私達に、消太さんはチラリと振り向いて目を向けながら、話を淡々と進めていく。あぁ、そういえば中学生の頃は個性使用禁止のごく普通の体力テストもあったな。基本普通の学校は個性使用禁止だし。
ただ、ここはヒーロー科だから、先生が個性を把握する為にも、体力テストは必須なのだろう。まあ、入学式を欠席してまでやる理由は私もわからないけれど………。
「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる。合理的じゃない。まぁ、文武科学省の怠慢だよ。爆豪、中学の時ソフトボール投げ何メートルだった」
「……六十七メートル」
「じゃあ個性を使ってやってみろ。円から出なけりゃ何してもいい、早よ」
六十七メートルって、個性禁止でもそれだけというのはかなり化物レベルだと思うが、まあそこは一応置いておこう。爆豪くんはボールを手に持つと、軽くぐっと腕を伸ばす運動をして「んじゃまぁ」と呟く。
ぐっと思い切りボールを投げる。
「死ねぇ＿＿＿＿ッ！！！」
「………死ね？」
ぽつり、と前髪を見出しながらに緑髪の男の子、確か緑谷くん、が呟く。まあそりゃそうである、ボールを投げるだけで「死ね」とはボールも解せぬであろう。可哀想に。
消太さんが皆に見せた記録は「七百五、二メートル」。まじかよ、と呟くクラスメイト達に同感しつつ、飛んでったボールを哀れに見つめつつ、自分の個性が活かせそうにない事を、かなり落ち込みながら考えていた。
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声優2次元大好き！ - すごく面白いです！ 続き楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2018年1月29日 16時) (
レス) id: 51b90ece6b (このIDを非表示/違反報告)
tukuyomi(プロフ) - garasuspさん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします…！というか2018年も消滅少女。をよろしくお願いします…！！！ (2018年1月1日 0時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
garasusp(プロフ) - めっちゃ良かったです!続き楽しみにしてます!!! (2018年1月1日 0時) (レス) id: 08ca16f581 (このIDを非表示/違反報告)
tukuyomi(プロフ) - カボスプレスさん» 楽しく読んで頂けているようで、とっても嬉しいです！書き方についての意見、ありがとうございます！少しずつ改善して、読みやすい文体にしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします！ (2017年12月27日 9時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
カボスプレス(プロフ) - コメント失礼します！いつも楽しく読んでます、夢主ちゃんの話し方がとても好きです！書き方ですが、前の方がまとまりがあって読みやすかったかなと思います…展開すごく気になります、更新楽しみにしてます！m(__)m (2017年12月26日 22時) (レス) id: 17a10903fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tukuyomi | 作成日時：2017年11月25日 20時
