私立月詠ヶ丘学園リレー小説（公式） (ページ1)

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プロローグ　椿side　ｂｙ月宮椿ページ1

思えばあの人は、昔から変な人だった。

だから、
あの人が「みんなが楽しく生活できる学校を作る！」と言ったのだって、
私は最初、冗談としてしか捉えていなかったの。

２年前

？「ただいま～」

椿母「おかえり～
　・・・って兄さん、ここはアンタのうちじゃないのよ。」

椿「月野叔父さん。お帰りなさい。」

私は本を置き、叔父さんに駆け寄った。

月野「椿。元気にしてた？」

椿「もちろん。
　叔父さんはどう？」

月野「それがな椿・・・
　僕は、とんでもないことを思いついてしまったんだ・・・！」

月野「僕は、みんなが楽しく生活できる学校を作ろうと思うんだ！」

椿「(゜д゜)」

その時の叔父さんの発言は、
私の想像の斜め上をいっていた。

月野「ほら、椿も来年は中学生だろう？
　だから今年中に・・・」

椿「あの・・・
　妄想しているところ悪いけど、
　そんなお金どこにあるのかな？
　校舎とか、絶対今年中なんて無理があるよ」

月野「まぁまぁ椿、ちょっと待て。
　実はもう、校舎もあるし、生徒の募集も完了しているんだ！」

椿「(゜д゜)」

月野「だからね、椿。
　椿には来年僕の作る学校に入学して欲しい。
　それと・・・

　学校名を考えて欲しいんだけど・・・」

椿「(゜д゜)」

ほんとこの顔文字しか出てこなかったの。

椿「なんで学校名姪に考えさせるの？」

月野「決まらなかった☆(´∀｀*)」

椿「・・・」

私は、さっきまで読んでいた本を思い出す。

『植物図鑑』・・・

最後に見ていたのは・・・

薔薇、の品種。

椿「月詠・・・
　『月詠ヶ丘学園』っていうのは？」