検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:36,210 hit

54話 ページ9

中原side

中原「………はあ?」

手伝って欲しい?
此奴、マジで何かあったんじゃ……

太宰「此の建物の中にAちゃんが居る。」

中原「!?
おい、そりゃどう云う事だよ!?」

すると太宰は俯いた。

太宰「私が………私が……傍を離れて仕舞ったから……」

なっ………

中原「手前、巫山戯るな……!」

気付いたらそう怒鳴っていた。

中原「手前、今朝はあんなに彼の女を護るって云ってたじゃねェか!
何半端な事してンだよ!
男なら、1度口にした事曲げンじゃねェよ!」

太宰「……中………也………」

俺は、一気に捲し立てた。
太宰は呆気に取られた様な、嬉しいのか悲しいのか分らない様な、そんな顔をしていた。

中原「…………わーったよ……

手伝ってやる……
其の代わり、」

俺は太宰の胸倉を掴んだ。
そして、低い声で云った。

中原「2度と手放すんじゃねェ……
彼の女が、手前にとって何にも代え難い、大切なものならな……。」

そう云うと俺は、太宰の胸倉からパッと手を離した。
自分でも何を云っているのか、如何してこんな事を云っているのか、分からなかった。
でも、あんな顔をしている相棒に、此以外に何と声を掛けたら良いのかなんて、分かる筈もなかった。

…………大切なもの……か………




人の大切なものを奪って来た俺が………


殺し屋が………何云ってンだ………

55話→←53話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 咲姫   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ!楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2018年5月5日 9時) (レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます!期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります! (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - グバッ・・・ウヒョーーーー!!最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます!双黒かっこいい! (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……!?自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです!ありがとうございます! (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:咲姫 | 作成日時:2017年4月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。