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92話 ページ47

『そ……その……
…………付けて……欲しい……です……』

途切れ途切れな小さな声。
届いたか分からない。

と、クスリと云う笑い声が聞こえて来た。

「勿論。此方(こっち)においで?」

柔らかな声にほっとし、素直に太宰さんの傍に座る。
太宰さんの優しそうな大きな手が、小さな耳飾り(イヤリング)を取る。
そっ……と耳に触れられ擽ったさを感じる。
ドクドクと痛いくらいに心臓が波打つ。

「ほら、如何だい?」

耳飾りを付け終えると、手元にあった鏡を私に向けた。

『…………っ』

只、耳に少し飾りを施しただけだと云うのに、何だかまるで自分でない様な気がした。

「矢張り私の思った通りだ。
……良く似合っている……綺麗だよ……」

……綺麗……

其の一言に泣きそうになった。
別に涙が零れそうになったとか、そう云うことではなくて……
胸がぎゅぅっと締め付けられ、心が苦しくなって……

『有難う……御座います……!』

震える声で云った。
其の言葉に、太宰さんは心底嬉しそうに微笑んだ。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 咲姫   
作品ジャンル:アニメ
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咲姫(プロフ) - 紅夏さん» わああああ!楽しんでもらえてめちゃくちゃ嬉しいです(><)ありがとうございます!!これからも頑張ります!! (2018年5月5日 9時) (レス) id: 53214a536b (このIDを非表示/違反報告)
紅夏 - 太宰さんんんんん!面白かったです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2018年5月4日 21時) (レス) id: 1b04687fdb (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - ジュリさん» ふぁあああありがとうございます!期待に応えられるよう、更新めっっっっっっっっっっっっっっちゃ頑張ります! (2017年11月25日 11時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)
ジュリ - グバッ・・・ウヒョーーーー!!最高でしたよ!(≧∀≦)/更新めっっっっっっっっっっっっっちゃ楽しみにしてます!双黒かっこいい! (2017年11月25日 10時) (レス) id: 84c51744c8 (このIDを非表示/違反報告)
咲姫(プロフ) - 三毛猫さん» 語彙力……ですか……!?自分では語彙力ないと思っているので、そう言ってもらえるとすっごく嬉しいです!ありがとうございます! (2017年11月13日 6時) (レス) id: 88671b77e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲姫 | 作成日時:2017年4月10日 22時

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