ころんに”ばか”って言われたい。

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『なんで屋上にいることわかったんですか…』


「え、下に丸聞こえやし。二人の声」


「マジ！？」


「マジ！！」


なら屋上で食べても意味ないじゃん…。

毎回ジェル先生が私たちを見つけてくるんだよね。

それで毎回一緒に弁当食ってる。

でも今日は屋上だし、バレない！って思ったんだけどな。

屋上でもダメとなると、もう無理じゃね？ｗ


「それにしても、ホント仲ええなー」


『それ、さとみ先生もさっき言ってました』


「あ、さっき職員室に連れてかれてたやろ？見たで、その光景」


「うわっ、なんでバレてんだよ…」


ころんが凄く嫌そうな顔で、ジェル先生を見つめていた。

ジェル先生は、天然で、授業も面白いし、いい先生だと思う。

でもころんは、何故か苦手らしい。

よく理由はわからないけど。


「そういやー、ころん。この前のテスト、国語頑張ったやろー！」


「そうだよ！国語だけめっちゃ良かったんだよ！」


『９６点だっけ』


「そう！９０点超えるとか、夢じゃねって思った」


「ころんの喜んでる顔、めっちゃ浮かぶわー」


そういえば、ころんこの前めちゃくちゃ喜んでたな。

このことだったのか。

普段テストで落ち込んでばっかだし、あんなに喜んでるのは初めてだったかも。


「Aちゃんは、相変わらずの点数やったな」


『当然ですよ。会長なんでね』


「うっぜ！！テストの点数と会長は関係ないですぅー！」


『お前の方がうぜーよ！！』


まーたいつもの喧嘩が始まる。

そしてそれを止めに入る、先生。

本当にいつもと変わらない。


「ほんと、仲ええなって思うと仲悪くなんな…」


「『元から仲よくないです！！』」

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