ころんに”ばか”って言われたい。

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「お前らホント仲いいな…」


「『全然！！』」


こうやって声が重なるのもしばしば。

なんでこんなやつと腐れ縁なんだろう。

今すぐ切ってぐちゃぐちゃにしてぇ。


「やっぱ中学生って可愛いなぁ」


頭をわしゃわしゃ撫でられる。

ころんは嫌そうに、さとみ先生の手を掴んだ。


「ばか！やめろマジ！！」


「中学生は青春しとけ〜」


『いや、全然青春とかないんで』


「え〜？ころんとの青春は？」


『アオハルじゃないんで！！』


この人、とことんめんどくさいなぁ。


「え！？俺とA、青春じゃない…んぅいってぇ！！」


ころんの口をぎゅっと塞いでやった。

するとすぐに抱きしめてくるころん。

先生が見てる前でやんな、マジで。


『お前、ホントバカなの！？』


「ばかじゃねーし！」


「仲ええなぁー」


またがしがし頭を撫でられた。

地味に頭に痛みが走る。

撫で方が凄く痛いな、さとみ先生。


『さとみ先生も、青春してるんですか？』


「おい、無視すんな！！」


『うっせ！！』


今日で二回目の腹パン。

痛そうだったけど、とりあえず無視。


「えぇ？俺は先生だからね。 ひみつだよ」


耳元でさとみ先生の声が聞こえてくる。

何故か全身がゾクッと震えた。


『さとみ先生、なんか怖いです』


「先生、だっさｗｗ」


「難しいなぁ、Aちゃん」


私にそういうのは通じないのでね。

まぁ、他の女子だったら発狂してたかもだけど。

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