病院にて ページ25
『これぐらいかな。』
さとみの家にあったの、いろいろ使っちゃったけどいいよね!
こんなにおいしそうにカレーが作れたの、初めてだよ。
「バンッ」
寝室から、何か音が聞こえた。
どうしたんだろう。
なにか、落としちゃったのかな。
何があったのか見るついでに、呼びにいこう。
私は、寝室の方へ向かった。
『さとみたちできたよってえ!』
そこにいたのは、倒れたころんの横でうつむいているさとみだった。
『ちょっ何して!』
さ「どうしよう。」
さとみの手が震えていた。
なにがあったのだろうか。
『とりあえず、病院につれていかないと!』
私は、とっさに電話を取り病院の方へ連絡した。
×××××××××
夜だったからか、救急車はすぐに来た。
医「・・けがはすぐに治るのですが。」
『ですが?』
医「頭に障害が残るかもしれません。頭痛が多くなるぐらいだけだと思いますが。」
『そうですか・・。』
そんな暗い空気のまま時間だけが過ぎていった。
×××××××××
こ「もう、大丈夫。問題ないよ。」
ころんは、照れくさそうな顔でそうつぶやいた。
『よかった。心配したよ!』
こ「ごめん、心配かけちゃって。」
そう言って、ころんは私に抱き着いた。
こ「また診察を受ければ、明日ぐらいには帰れるみたいだし。」
『そっか。退院できるんだね。』
こ「だからさ・・・、俺のものになるって約束できる?」
胸が高鳴った。
一瞬さとみの顔が頭を通り過ぎて行った。
まだ、私は、さとみのことを思ってるの?
恋なんて、わかんないよ。
『じゃあ、ころんが退院した時に返事してあげる。』
こ「わかった。俺、がんばってくるよ!!」
ころんは、優しい笑顔でそう言った。
××××××××××
『あっ、さとみ!』
さとみは、ころんの病室の前の廊下で壁にもたれかかっていた。
さ「あっ、Aか。」
『あの時、なにがあったの?』
結局、2人に何があったのかは、よく知らなかった。
さ「俺が全部悪いんだ。」
『え?』
さ「ころんが、Aのことをもて遊んでいるようにしか見えなかった。」
『私・・が?』
さ「だから、カチンときて思わず叩いてしまって。」
『そうだったんだ。』
さ「すぐに応急処置をしようと思ったんだけど、手が・・動かなくて。」
さとみの手は、さっきと同じようにブルブルと震えていた。
大丈夫なのかな。
私は、そっとさとみの背中をさすった。
216人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つくし(プロフ) - 匿名さんさん» 本編には書いていませんが、一応お父さんが出したという設定にしてます 。わかりづらくてすいません…。 (2019年1月6日 10時) (レス) id: ad001c401a (このIDを非表示/違反報告)
匿名さん - ガチレスすみません。でも、死亡届を出さずに、土に勝手に遺体を埋めたら、死体放棄で捕まりますよ (2019年1月6日 0時) (レス) id: 54b915f336 (このIDを非表示/違反報告)
よつば(プロフ) - 終わっちゃったぁぁぁぁぁ(´;ω;`)新作頑張って! (2018年11月22日 20時) (レス) id: b9a1388583 (このIDを非表示/違反報告)
つくし(プロフ) - 来葉さん» ぜひ見てやってください。ありがとうございます!! (2018年11月19日 19時) (レス) id: 9f5bb09179 (このIDを非表示/違反報告)
来葉(プロフ) - つくしさん» うあああ書いてください!!絶対見ます!!あっあとうちの小説見てくれてありがとうございます!! (2018年11月19日 16時) (レス) id: a2599d9db0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つくしみん@浮上中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tukusichan1/
作成日時:2018年10月30日 20時