貴方と共に果たす復讐【荼毘】 (ページ9)

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私があの家を抜け出してちょうど2週間が経ったある日。

何もすることがなく、暇だったので不意にテレビをつけた時だった。

TV「＿＿＿次のニュースです。2週間前に行方不明になった楠木Aさんの件について、本日警察は自殺として処理したと発表しました」

『＿＿＿＿え...？』

一瞬、耳を疑った。

私が、自殺して死んだ？

目の前にあるテレビに目線が釘付けになる。

TV「警察は桟橋の上に置き去りにされた靴や、付近の川の下流でAさんの服が発見されたことから、川に身を投じて自殺を図ったと考えています」

TV「尚、遺体はまだ見つかっておりません」

それを聞いて私は、あぁなるほどとようやく理解した。

先生に言われて置いてきた靴や投げ捨てた服にこんな理由があったなんて。

確かに、行方不明となって探し続けられるのは面倒くさい。

それならいっそ、"もう死んだ"と思わせた方がいいに決まってる。

『遺体なんて見つかるわけないよ。...ここにいるんだから』

あははと私の乾いた笑いが部屋を包み込む。

私が死んで、あの両親はどう思っているのだろう。

ようやく居なくなってくれたという安堵？

それとも失ってしまった悲しみ？

考えるだけで自然と口角が上がるのが分かる。

いずれ来る再会の日があるとしたら、1番最初に確かめなきゃ。

死んだと思っていた自分の子供が実は生きていて、しかもヴィランだったら。

どんなに面白い顔をしてくれるのかな。

『楽しみだなぁ』

そう呟いて私はもう一度笑った。

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荼毘くんの夢小説なのにいつ本人出てくるんだって感じですよね...本当にごめんなさい！！
作者も前置き長すぎて｢これだいじょぶか...？｣とか思ってます
次回頃から一気にお話進めてなんとか登場させたいと思ってますので何卒...()