貴方と共に果たす復讐【荼毘】 (ページ4)

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家に戻ると案の定、扉には鍵が掛けられていた。

仕方なく私は2階まで登って、鍵が開いている自室の窓から家に入った。

時計を見ると、針は既に3時を指していた。

今から寝ても数時間しか眠れないので、私は先生に言われた通り荷物をまとめ始めた。

荷物は小さな鞄にすっぽりと収まる。

両親は物を買ってくれた試しがないので、持っていく物は服だけ。

まとめ終わる頃にはもう5時半近くで朝日が昇り始めていた。

『そういえば先生って何時に来てくれるんだろう』

いつもなら学校に行く時間になり、ふと疑問に思う。

何時に来るのか分からない以上、家から出たくはなかったが

学校に行かない訳にもいかないので、渋々学校へと向かった。

学校が終わって家に帰って暫くしても、先生が訪ねてくる気配はない。

いつもより早く帰ってきた両親にいつも通り殴られ、2人共眠りについたことを確認すると

荷物を持って昨日行った公園に向かおうとした。

あそこに行けば、会えるかもしれない。

なんとなくそう思った。

AFO「おや、そろそろ迎えに行こうとしていたんだがね」

『！先生...！』

公園へ向かおうとする足取りの途中で声をかけられる。

私は嬉しくなって笑みを零した。

AFO「朝や昼だとヒーローがいるからね。夜中に迎えに行こうとしていたんだよ」

あぁ、そっかと納得する。

先生は多分...ヴィランだから。

それから私は先生の後について行った。

途中、橋の上で靴を脱いだり、鞄に詰めた服一式を川に投げ捨てるよう言われた。

不思議に思いながらも、とりあえず先生の指示に従って言う通りにした。

そんなこんなで私は、"ヒーロー"である両親の元を離れて

"ヴィラン"である先生の元で暮らすことになった。