貴方と共に果たす復讐【荼毘】 (ページ21)

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目の前が明るくなった時には、実験室のような大きな部屋にワープしていた。

？「待ちくたびれたわい」

奥の方から人影が現れる。

『お久しぶりです、ドクター』

ゆっくりのした足取りで出てきたドクターに声をかけた。

ドクターには以前にもお世話になったことがある。

先生に引き取られた直後、私の傷が酷いということで処置をしてもらったのだ。

といっても、傷口や痣は上手く残るようにとお願いした。

当時はあの両親(・・・・)のことを忘れないようにと残してもらったのだが、

今では復讐には不可欠なものなので本当にいい判断をしたと思う。

ﾄﾞｸﾀｰ「オール･フォー･ワンから話は聞いておる。しばらくここに身を隠すんじゃ」

『...はい、分かりました』

逃げたくなかった。

その思いはここに来てから強くなるばかりで。

何日か経って、みんなの無事を聞いてからも収まるどころか膨らみ続けた。

...いや、無事とは言えないかもしれない。

先生が、タルタロスに投獄されたから。

死んでいないだけ私はマシだと思っているけど、

もし私が、あの場で加勢していたら。

そんなことが頭をよぎる。

先生は投獄されなかったのではないか。

みんなの怪我も少なく済んだのではないか。

そんな思いからだろうか。

私だけ逃げたという罪悪感に苛まれて、連合に戻るのを拒否した。

迎えに来てくれた弔くんは、それを聞いて哀しそうな顔をした。

弔「Aは何も悪くない。みんなも戻って来ることを望んで...」

『ｯｯ！私が！』

『私が、もっと強くなったら戻るから』

弔くんの話を遮ったのはこれが初めてだった。

私の意思が変わることはないと察した弔くんは、待ってるからと言い残して静かに帰っていった。

弔くん以外のみんなはこの場所を知らないのか、その後は誰も尋ねてこなかった。

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1日1更新とか言っときながらしばらく更新なくてすみませんでしたあああ(TT)

これからも更新遅くなること多々あると思います...毎日投稿できるようがんばります！