我らが弓道部の姫

少年は矢庭に…１３ ページ15

Aside


三人で弓道場に入ったら既に始まってた。


申し訳ないです。


遼平「失礼しま〜す」


貴「失礼します」


静弥「Good Job、遼平、A」


えっと……何が?


静弥に疑問の顔を向けているとニコッとされた。


富男「人数が増えた所で、まずお願い」


…お願い？


富男「弓道は武道じゃ、返事はしっかりするように」


貴「はい」
全員「はい」


富男「さて、弓を引くのに最低限必要な道具は幾つだと思う？」



最低限……？


貴(最低限は３つ)


生徒「えッ…？弓と矢？」


富男「惜しい！もう1つ…ゆがけ」


本当に惜しかったな。


富男「これはまぁ、グローブじゃな」


貴(懐かしい言い方…)


富男「まずは経験者による射儀を見てもらおう」


静弥が引くのかな…？


富男「あ〜。そこの成宮湊君、夏目Aさん、ちょっと引いてみてはくれんかの」


貴「！」

湊「えッ！」


何故私達…？


湊「無理です」


やっぱりそうだよね。


湊「それに俺、部員でもないし」


富男「ここにおる、ほとんどがそうじゃ」


湊「でも、静弥とか遼平が…」


………湊。


富男「君らの射は素晴らしいと聞いた。ぜひ1度見せてはくれんか？」


マジか。


富男「皆も、湊君とAさんの射を見て見たいよのぉ？」


パチパチパチｯ


何故そこで拍手をする……。


湊「いやっ……その…」


どうしよう…。

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