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7話 ページ7

「…? 好きだが…」





何いってんだコイツ?
とでも言いたげな顔をしてAが返す。





「ケーキバイキングに誘おうと思ってたんだケド、Aが甘いの平気か聞き忘れてたから」


「ああ、なるほど」


「結構、人気の場所みたいだから、早めに出ようと思って。上りの電車に二駅乗ったとこのデパートにあるから」


「…蛍は、甘いの平気なのか?」





おずおずと僕を見上げながら質問するA。小動物みたいだと、心臓が締め付けられる。





「僕も平気。というか、好きじゃなかったら誘ってないデショ」


「…そうか」





素っ気無いように見えて、一瞬だけ嬉しそうな顔をしたのは見逃さなかった。
きゅっと、滑らかで柔らかい、小さな手に力を込める。
壊さないように、(ほど)けてしまわないように。





店内には、甘い匂いが漂う。
目の前には、無表情だけどそわそわとしているA。





「ケーキ、取ってきたら?」


「あ、ああ!蛍も一緒に行こう」





ガタッと立ち上がり、きょろきょろと辺りを見回しながら歩く。
2、3分後に、様々な種類のケーキを皿に盛り、喜々として帰って行った。





「あ、ショートケーキ。…これくらいにして、そろそろ戻ろう」





僕は僕で、最後にショートケーキを、ひょいっと、皿に盛って帰ることにした。





「あれ、まだ食べて無いの?」





席に戻ると、まだケーキに手をつけてないAが座っていた。





「…美味しい物は、1人より、2人で食べた方がより美味しいに決まってるだろ」





俯きがちに、よく読めない表情で告げられた言葉。
…これは、待っててくれたって解釈でいいのだろうか。





「「いただきます」」





僕が座ったのを確認して、わざわざ僕に合わせて言った言葉。
さっきの事といい、彼女は割とお人好しなのかもしれない。

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まみこ(プロフ) - さくにょさん» まじでそれな……。パスワード制にもう一度して、知りたい人に「メッセージ」として送ればいいんじゃないかな……?そうすれば荒らし減りそう。 (2023年2月25日 16時) (レス) id: 2e6caf5e65 (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - さくにょさん» ありがとう!!!コメントめっちゃ嬉しい…!!!さくにょちゃんも頑張って!!! (2023年1月29日 15時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - なんでこんな心情描写も仕草も全てが綺麗に描写された作品が伸びないのか・・。もかお姉ちゃん!!応援してるよ! (2023年1月29日 15時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - モモさん» ありがとうございます!!!コメントや評価、本当に励みになるので嬉しいです!!! (2023年1月8日 16時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - めっちゃ好みの度タイプです!更新がんばってください!めちゃ楽しみにしています!! (2023年1月7日 17時) (レス) @page34 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もか@テスト死にそう | 作成日時:2022年4月28日 23時

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