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12話 ページ12

「『ちゃん』!?」


「影山が!?」


「影山、お前今、『ちゃん』っつった!?」


「はぁ?言ったけど、それがなんだよ。
…お前、Aちゃんだろ?小2の冬休みん時だけ一緒に住んでた」





影山が、またも爆弾を投下した。
ぐいぐいと詰め寄るので、Aはまた僕の背中に隠れる。




「王様。この子、怖がってるじゃん。やめなよ」


「…んぬん…」


「いや、怖がっては無い。
…ん〜、…とびうお…とびぅお…とびぃお…





ブツブツと何かを呟くA。
この様子だと、さっき言った通り、影山を怖がっている訳では無いんだろう。

てか、なんだよ。『一緒に住んでた』って。初耳なんですケド。
…いや、別に言う理由も無いからいいけどさ。昔の話だし。




「……とびお。とびおだ!」


「おう」


「デカくなったな。昔は私のがデカかっただろ」


「いや、同じくらいだっただろ」





いつの間にか僕の背後から出て、影山と嬉々としながら話すAに、多少むっとする。





「なになに?2人共どういう関係?」


「こら、スガ。人様の事情に首を突っ込むんじゃない」


「はとこっス」


「はとこにしては似てね?目の形とか。この子の方が全体的に顔のパーツが幼いけど、言われてみればそっくりかも…」


「ほらお前ら、言っただろ!?そっくりだったって」





菅原さんが、ずいっと近寄った後、Aの両頬に手を添えて、じっと見つめる。
Aは対して照れる素振りも見せず、逆に菅原さんをじぃっと見つめ返している。…なにこれ。

あと、日向が得意げなのが地味にムカつく。





「あの、菅原さん。そろそろ、その子離して貰えますか?」




できるだけ苛立ちを隠しながら、丁寧に頼む。
菅原さんは、一瞬だけ無表情になった後、
「ごめん。つい興奮しちゃってさ」と笑いながら、ぱっと手を離した。

解放されたAに、また日向が話しかける。

…こんなことなら、中に入れるんじゃ無かった。





「えっと、櫻坂さんはもしかして、影山の事忘れてたの?」


「いや、なんとなくは覚えていたんだ。名前が出てこなかっただけで」


「そんなの、しかたねぇだろ。1ヶ月一緒に暮らしたとはいえ、はとこなんてほぼ他人だし。
…そういえば、Aちゃん、兄貴居ただろ。元気か?」





影山がそう言うと、先程まで柔らかかったAの表情が少しだけ硬くなった。

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まみこ(プロフ) - さくにょさん» まじでそれな……。パスワード制にもう一度して、知りたい人に「メッセージ」として送ればいいんじゃないかな……?そうすれば荒らし減りそう。 (2023年2月25日 16時) (レス) id: 2e6caf5e65 (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - さくにょさん» ありがとう!!!コメントめっちゃ嬉しい…!!!さくにょちゃんも頑張って!!! (2023年1月29日 15時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - なんでこんな心情描写も仕草も全てが綺麗に描写された作品が伸びないのか・・。もかお姉ちゃん!!応援してるよ! (2023年1月29日 15時) (レス) id: b15bd042db (このIDを非表示/違反報告)
もか@無気力(プロフ) - モモさん» ありがとうございます!!!コメントや評価、本当に励みになるので嬉しいです!!! (2023年1月8日 16時) (レス) id: 611339ddb1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - めっちゃ好みの度タイプです!更新がんばってください!めちゃ楽しみにしています!! (2023年1月7日 17時) (レス) @page34 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もか@テスト死にそう | 作成日時:2022年4月28日 23時

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