イツメン、戦う。 ページ9
一階には誰もいなかったため、二階へと上がっていく。
階段は、血で真っ赤になっていた。
何かが腐っているような臭いがして、吐き気を催す。
「諏訪部さん…。」
「あぁ…。」
こんなところで蛍君が生きている確率なんて、ほぼゼロに近い。
其れでも、少しの確率にかけて階段を少しずつ昇る。
「蛍君…!!!!!!」
やはり神様というものは残酷だ。
何故、こんな幼い子が命を落とさなければならないのだ。
何故、人を救いたいと願う人間なのに、子供一人さえも救えないのだ。
「蛍…君…。うぁ、あああぁぁぁぁぁ…!!!!」
「ッ…!!」
私の声が、家いっぱいに響く。
ごめん、ごめんなさい…皆…。
救えなくて…ごめんなさい。
そんなときだった。
「心優ちゃん!!!!!!」
「え…?」
諏訪部さんの声で振り返ると、
,
ナイフを持った男が襲いかかってきていた。
彼女は、何かを考え、立ち止まっている。
気づくのが遅すぎた。
'
「心優ちゃん!!!!!!!!」
「え…?」
,
彼女を、守りたい。
大切な人を、しっかりと救える人間に。
人を守れる人間になりたい。
「異能力 "静止する世界" 」
世界が、止まる。
何が起こったかなんて、分からない。
だけど、今なら。
彼女を助けることができる。
心優ちゃんを抱え、敵の後ろへ避難する。
それと同時に異能力が解除され、世界が動き出した。
,
確かに私は、男に刺された筈だった。
なのに、何故私は生きている?
「…何が、あったの…?」
諏訪部さんの腕の中に居る…
ん?腕の中…
「え、す、諏訪部さん!!離してください!!」
「むーり。これが終わったら…ね!!」
敵へ向かっていく。体術によって敵は吹っ飛ばされた。
「…よし。」
「よし。じゃないですよ!!離して下さい!!」
「どうしよっかなー」
「一寸!!」
,
パァン!!
,
無機質な音が響き、腹に激痛が走る。
,
「か"ぁ"っ…!!」
「すわ、べ…さ"ん"…!!」
視界が曇る。
指先から感覚が消えていく。
音がぼやける。
「諏訪部さん!!」
「ッ…心優さん!!」
国木田と太宰の声が聞こえた。
意識が遠退いて行く。
諏訪部さんが…助かりますように。
作者の戯れ言(本編じゃなくて御免なさい!)→←イツメン、危機が迫る。
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つきゆん。(プロフ) - 花見さん» コメントありがとうございます!確かにマモとの会話少ないですな…ですが、ご安心下さい!!もう暫くすれば増えてきます!(何様だ私) 確かに改行もう少し増やしても良いかもですね…。ご指摘ありがとうございます! (2018年8月11日 16時) (レス) id: bdc3045085 (このIDを非表示/違反報告)
花見 - うわぁ…!中の人が文ストの飛んできた。宮野さんとの会話シーンを増やせますか!?←アドバイスでもないんですが、改行を増やした方が読みやすくなると思います。上から目線ですいません。更新頑張ってください! (2018年8月10日 21時) (レス) id: f4de6f3b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つきゆん。 | 作成日時:2018年8月8日 16時