episode.1-3 ページ5
海。
目の前にあるどこまでも広大な青に、どうしても覚えてしまう懐かしさ。
なんとなく、ほとんど無意識にこの青を見ることを避けていた。
思い出してしまうのだ。仲間たちと過ごしたあの日々を。
この世界は繰り返されている、と予想されるのだから、また皆と旅は出来るとは思う、けど。
「……A、海きらいなのか？」
『…………え？』
「A、いっつも海見るとかなしそうだぞ」
驚いた。あのルフィがそんな所をしっかり見ていただなんて。
ああでも、そうか。彼はいつも仲間のことにはちゃんと敏感でいた。
この子供は本当に、ルフィなんだ。
『ううん。海、大好きだよ』
「へんなやつだなー。大好きならもっと楽しそうに笑えよ!!」
『ふふ、そうね。ルフィの言う通り』
「にししっ!!!」
彼の笑顔に、いつも安心させられているんだ。
今も、昔も。
「ほら、あれだよ!!海賊船!!!」
とても大きな船を視界に入れた瞬間には、彼は私の腕から手を離し走り出していた。
彼の手の離れた場所が、なんだかとても寂しく感じてしまう。
『待ってルフィ』
まだ遠目には海賊旗がぼんやりとしか確認出来ないが、もし気性の荒い典型的な海賊だった場合、不用意に一般人が近づいては危険すぎる。
今の彼はあの頃の強さを持ってはいないのだから尚更だ。
「なんだよーAも早く…………うわっ!!!」
『ルフィ!!!』
私の声に振り向いたルフィがそのままバランスを崩して、海へ、落ちた。
ほとんど脊髄反射で、私も海へ飛び込む。
かつてのあの船に思いを馳せていた頭には、まだルフィが能力者ではないという情報は抜けていたのだ。
そして、私がこの世界でまだ海へ入ったことがない、ということも。
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つきよしりん(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！！クザンいいですよねわかります！！！ご希望とあらばガッツリ絡ませざるを得ませんね……！！どう関わってくるか、心様をワクワクさせられるようにしたいです(今から考える)更新頑張ります！！ (2019年7月28日 3時) (
レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - もし、作者様が良ければ、クザンと絡んで欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - 龍華さん» Twitterの方で少しお話しさせていただきましたがこちらでも………コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえることこそが何よりの喜びです!!更新頑張りますー!! (2019年7月27日 17時) (レス) id: 297ae59f70 (このIDを非表示/違反報告)
龍華(プロフ) - 久しぶりに面白い小説を読みました！Twitterの方フォローさせてもらいました！桜-sakura-と言う名前です！Twitterでもお話できたらいいなと思っています(笑)更新楽しみに待ってます！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: f076919c37 (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！ひっ……い、1番ですか？！そんな、恐れ多すぎて震えが止まらないです……()楽しみにしていただけて本当に光栄です。そのお言葉だけで頑張れます。ありがとうございます！！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
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